FC2ブログ

記事一覧

若者がベトナムで得たものは 「ハンバーガーヒル」 戦争映画100選 その79

この作品は1987年制作、監督はJohn Irvin(今ひとつの人だ)ベトナム1969年5月の第一小隊第3分隊の若者達の話だった。殆どの出演者は無名の、本当に当時ベトナムに行っていた年齢の若者ばかりで、その中の2人が後にも多くの作品に登場した。一人はドック・ジョンソン(メディク、黒人の衛生兵)役のCoutney B. Vance, ハーバード卒のユニークな役者だ。もう一人は分隊長のフランツ軍曹役のDylan McDermottだ。彼は初出演...

続きを読む

メル・ギブソンのベトナム 「WE WERE SOLDIERS] 戦争映画100選 その78

Mel Gibsonは敬虔なクリスチャンだ。彼が製作、主演、息子達にも兵士の役をやらせた映画が「我々は兵士だった」2002年、監督Randall Wallace作品だ。(Wallaceは馬鹿なパールパーバーのストリーを書いた男だ。)ギブソンはアメリカ陸軍騎兵大隊の指令官、ハル・ムーア大佐で、1965年当時、ジョージア州フォートベニングに駐留いていた。フランスがベトナムから撤退し、ジョンソン大統領がアメリカのベトナム介入を発表する...

続きを読む

土地は誰のものだ? 「革命児サパタ」 戦争映画100選挙 その77

監督エリア・カザン(Elia Kazan)と作家ジョン・スタインベック(John Steinbeck)は共通の疑問、課題を幾つか映画化した。その一つが親子の愛情を描いた「エデンの東」(East of Eden)であった。もうひとつの彼らの課題は、果たしてアメリカ大陸は誰のものだ?と言う疑問であった。20世紀、アメリカ合衆国はすでに確立した秩序があった。しかし20世紀初頭のメキシコはまだ明確なルールはなく混乱していた。原住民系の小作人の息...

続きを読む

ミッドウエイは勝てていた戦い 「ウイングアンドプレイヤー」 戦争映画100選 その76

アメリカ映画「Wing and a Player]1944年、ヘンリー・ハザウエイ監督はミッドウエイ作戦に臨んだあるアメリカ空母内の話だ。題名はアカデミー賞を得た俳優が、何とアベンジャー雷撃機の操縦士になってこの空母に赴任してきたことから「翼と俳優」と言う変な題になっていた。6機の雷撃機の着艦シーンはカメラアングルもよく、とても参考になる。最後の1機の操縦士は熟達していなく、着艦にてこずった。夜明けの発進シーンも良...

続きを読む

誤魔化しのなかった海洋戦闘 「マスターアンドコマンダー」 戦争映画100選 その74

「Master and Commander:The Far Side of the World]は2003年、Peter Weir監督作品で、二つのオスカーを獲得した。Weir監督は1982年の[The Year of Livining Dangerously]で有名な人だが、コメディなど幅広く活躍している。([世界のはてで。」と言う副題が付いている。)この作品は19世紀初頭、ナポレオンが欧州大陸を支配しており、英国と対立していた時代、南米の東海岸から、マゼラン海峡を通り、太平洋のガラパゴス...

続きを読む

中国人が描いた日本軍文化度 「さらば、わが愛、覇王別姫」 戦争映画100選 その73

英語題[Fareweall to my Concubine]は1993年、香港制作、監督チェン・カイコー作品。女優コン・リーが2人の京劇役者の間に入る役だった。アメリカでの評価はとても高かった。作品の題材は中国の伝統芸能「京劇」であった。だが2人の主人公、程蝶衣(リスリー・チャン)、段小楼(チャン・フオンィー)が生きた時代は辛亥革命直後1925年から文化大革命後1977年までで、主人公と京劇それに中国の時代背景、ほとんど平和な期間が...

続きを読む

戦場と芸術 「戦場のピアニスト」 戦争映画 100選挙 その72

戦争映画の中で芸術家が出てくる作品は多い。だがその多くは作家系で、音楽家の出番は少ない。アメリカ軍の慰問オーケストラがバルジ作戦でドイツ軍に捕まり、ドイツの将官のために演奏するとか、支那派遣軍「青木」将軍が、京劇が好きで北京で日本軍のために公演させるなどの話はあった。「戦場のピアニスト」は、原題[The Pianist]はRoman Polanski監督、2002年の作品で、3つのオスカーを得た。Wladyslaw Szpilmanと言う実在の...

続きを読む

比較にならなかったドイツ人のシベリア抑留 「9000マイルの約束」 戦争映画100選 その71

シベリア抑留は、1945年、共産国家ソ連がドイツ、日本そして自国民に対して行った歴史上、ナチスのユダヤ人虐殺に匹敵する非人道的な事実であった。戦後の冷戦化、日本では左翼の力が強く特にマスコミに大きな影響を与えていたので、その非人道性はあまり世の中に知られた無いと言ってよい。このテーマを扱った映画も少ない。日本ではシベリア抑留の映画は殆ど無いと言ってよい。ドイツ映画、現題[So Weit Die Fube Trager] 英...

続きを読む

戦争の度強くなるマイノリティ 「グローリー」 戦争映画100選 その71

「Glory]はEdward Zmick監督の1989年作品だ。3つのオスカーを獲得した。同監督作品で最近当たったのは「ラストサムライ」だ。「グローリー」は言うまでもなく「勝利」を意味する。この映画の内容はアメリカ南北戦争中、若い北部軍人が、知事の要請で黒人連隊を創設し、訓練し、彼らを連れて前線に赴き、実線で戦ったと言う話である。主人公、ロバート・グールド・ショー少佐(Mattew Broderick)は23歳で将校として、首都ワシントン...

続きを読む

もう一度観たいのに詳細の分からない 「大戦争」 戦争映画100選 その70

1950年代の終わりから60年代にかけて日本でも公開されたイタリアの映画だった。白黒で、この題名は現題とはまったく関係なく日本で付けたものとも思った。とても印象深い、戦争とはこんなものかと言うテーマだが深刻に捉えてない、不思議な作品だった。出演者も演技の上手い人ばかりだったし、戦争シーンも迫力があった。様々なデータベースを調べたがこの映画は出て来ないのだ。「アマゾン」には約900の戦争映画タイトルがある...

続きを読む

最近少ないこの手の映画 「レマゲン鉄橋」 戦争映画100選 69

先にも書いたが1960年代は戦争映画の黄金時代だった。第二次世界大戦、朝鮮戦争など史実に基づいた面白い物語が映画になったからだ。また、戦車、航空機、艦艇、兵器、装具などもまだ実物が残されており、しかも考証が正確だったからだ。「The Bridge at Remagen]は1969年、John Gullermin監督作品だ。同監督は英国人でアガサクリスティの「ナイル殺人事件」など娯楽作品の一人者だ。レマゲンに掛る鉄橋は連合軍のドイツ本...

続きを読む

ルーカスもアイデアを得た地味作品「ダムバスターズ」 戦争映画100選 68

「Tha Dam Busters]は1954年、相等古い、英国の地味な戦争映画だ。邦題は「暁の出撃」で、監督 Michael Anderson,英国人で最近まで活躍していた。白黒作品。私は子供の頃に観たきりだが、妙に記憶に残っている。ジョージ・ルーカスもこの映画が好きで、「スターワーズ」の発想の役に立てたと聞いて、なるほどと調べたらスコアは高い映画だった。話は地味だ。最後にダム攻撃に行くランカスター4発爆撃機と対空砲火、爆弾投下...

続きを読む

発想が良かった「戦国自衛隊」1979年版 戦争映画100選 その67

原作 半村良、小説はなかなかオリジナリティにあふれ面白い娯楽作品であった。これを1979年、東宝、角川映画(制作角川 春樹氏)、監督 斉藤 光正で映画化された。話は演習中の21名の自衛隊員が移動中に「時空連続休」状況の中に入り、400年前の戦国時代にタイムスリップした。織田信長以前の、上杉影虎、武田信玄、浅井、朝倉が互いに入り乱れ戦っていた、1570年頃の日本だった。自衛隊は64式小銃、軽機関銃そ...

続きを読む

新型銃が活躍した戦闘 「ズール」 戦争映画100選 その66

1879年、英国が統治していた南アフリカでは、原住民との軋轢が絶えなかった。オランダ系住民とのボーア戦争以前、英国はその植民地支配で新しい局面に直面していた。映画「Zulu]は1964年、Cy Endfield監督作品だ。彼はアクション、ミステリーなどが得意な分野だった。物語は1879年1月22日、1500人の英国軍がズール族戦士に破れ、4000人の戦士がその英国軍の武器を持って、勢いをかって、谷間の140人のウ...

続きを読む

アラブ混乱の元 「アラビアのロレンス」 戦争映画100選 その65

ディビット・リーンは超大作と言われる映画を幾つも監督した。その代表作が「Lawrence of Arabia]1962年、216分の大作だ。原作は主人公のトーマス・エドワード・ロレンス(1888-1935年)の著作物であった。彼は第一次世界大戦中1916年から2年間、アラブ部族ファイサル王子の顧問となり、アラブ人を英国側につけ、ドイツ側のトルコと戦わせ、多くの勝利を得たことで有名な人物だ。任務を命令されたときは少尉...

続きを読む

アッテンボロー向きでなかった「遠すぎた橋」 戦争映画100選 その64

[A Bridge Too Far]は1977年、Richard Attenborough監督作品である。第二次世界大戦欧州戦、1944年秋の英国軍が中心となったオランダ、アーネム(Arnhem)のドイツ国境に掛かるライン河の橋の占拠作戦失敗を描いた物語だ。題材も、俳優も良く、そして予算の掛け方も並外れた映画だったが、「切れ」と言うものがなく、だらだらした内容になってしまった。アッテンボロー卿は「ガンジー」でオスカー8部門を獲得、1985年...

続きを読む

ボスニア紛争 を描いた若手監督 「ノーマンズランド」 戦争映画100選 その63

ボスニアの監督デニス・タノビック(Danis Tanovic)の2001年の作品だ。この作品はオスカー外国映画賞を受賞し、同氏はカンヌの審査員としても活躍している。彼は現在、欧州で期待されている監督の一人だ。昔のユーゴスラビアの状況ほど、私たちには理解できない複雑なものはない。誰がどうなっているのか、どういう対立なのか。実際には現在は幾つもの国に分かれてしまい、またそれぞれの地域ではとてつもない戦闘や殺略が、1...

続きを読む

イタリア流の戦争感覚 「エルアラメインー炎の戦線」 戦争映画100選 その62

[El Alamaine- The Line of Fire]は最近のイタリア戦争映画の傑作だ。2002年、エンシホ・モンテレオーネ(Enzo Moteleone)監督、日本では2004年に公開された。エル・アラメインはカイロに近い砂漠地帯で、1942年10月に20万人の英国軍と10万人の枢軸国軍が戦車戦闘を中心に戦い、イタリア軍を中心とした枢軸国軍が破れ、英国はカイロ、スエズ運河を守ることが出来た。爾後、戦線は北アフリカに移動して行った。北...

続きを読む

戦争に奇跡は起こる 「長い婚約」 戦争映画100選 その61

フランス映画「A Very Long Engagement]は、戦争で愛する者を失った人たちに、もしかしたら死んだとされたあの人は生きている(いた)かもしれないという、期待を抱かせるような良い物語だった。ミステリータッチのストリーの展開、いかにもフランス映画らしいセピアがかかったカラー、ロマンス、ドラマ映画だが、戦争シーンも手抜きがなく、戦争映画100選に推薦できる作品だ。現題は[Un long dimanche de fiancailles]2004...

続きを読む

インデアン戦争とジョン・フォード 「黄色いリボン」 戦争映画100選 その60

ジョン・フォードは西部劇監督の王者だ。もうあれ以上の人はでない。その中でも騎兵隊ものは「アパッチ砦」「黄色いリボン」は、1876年のグラント大統領時代(大統領は明治初頭日本を訪問しガットリング機銃を明治天皇に献上した。)、カナダ国境からリオグランデ(ニューメキシコ)に至る、南北の線で、シャイアン、コマンチ、アパッチ、スー、キオワ、ラパフォなどの部族の戦士1万人がシッテイング・ブル、クレージィーホー...

続きを読む

内乱の無い国が最高 「誰がために鐘は鳴る」 戦争映画100選 その59

日本は近代になってから内乱が無かった国だ。19世紀半ばの戊辰戦争が最後だった。スペインでは1936年、人民戦線政府が生まれた。反対したフランコ将軍が率いる軍部や保守派との間で、1939年まで非常に過酷な内乱が続いた。フランコ側にドイツ、イタリア枢軸国が加担し、フランコは勝利を得たが、彼は枢軸国には加わらず、1973年までその体制は続いた。ヘミングウエィ(Earnest Hemeingway)はアメリカが生んだ著名な...

続きを読む

イスラム武装勢力は手ごわかった 「ブラックホークダウン」 戦争映画100選 その58

「Black Howk Down]は2001年、Ridly Scott監督作品だ。同監督は「グラジュエィター」なども手がけ、現在も活躍中だ。話は1993年10月3日にソマリア、モガディシュで起こった実話だ。アメリカ・マリンコ(海兵隊)が、イスラム武装勢力の幹部を捕らえるために地上と空中から行った作戦だった。ブラックホークとはUH-60と言うシコルスキィー製作多目的ヘリで、兵員輸送、救急、補給、攻撃などに使用されている機材だ。20...

続きを読む

最初にして最もお粗末なベトナム映画 「グリーンベレー」 戦争映画100選挙 その57

グリーンベレーはアメリカ陸軍特殊部隊(U.S.Army Special Forces)のことで、1961年に創設され、完全志願制、対テロ、ゲリラ訓練を受け、1人で100人の兵士に値すると言うくらい強い兵力だった。ベトナムへは戦争が始まる前から軍事顧問として派遣されていた。ユニフォームのベレー帽子が名前の由来だった。映画「The Green Berets」は1968年作品、主演のジョン・ウエイン(John Wayne)が監督、特殊効果監督のRay Kelly...

続きを読む

配役と銃が良かったスターリングラード決定版 「関門の敵」 戦争映画100選 その56

1942年夏から43年冬にかけての「スターリングラード攻防」を題材にした作品はすでに数本製作されていた。最新作がこれだ。日本題「スターリングラード」(現題 Enemy at the Gates)は、ソ連の狙撃兵バッシリ・ザアィシェブ(Judo Law)と、独軍ケーニッヒ少佐(Ed Harris)、この対決が良かった。また両軍の狙撃銃、狙撃眼鏡などがよく考証されていた。監督はフランスのJean-Jacques Annaud,2001年作品。言語は両軍とも...

続きを読む

主人公が主役を選んだ映画 「ヨーク軍曹」 戦争映画100選 その54

20世紀初頭、アルビン・C・ヨークはアメリカ南部の貧しい農民であった。何とか自分の土地を手に入れたくて、朝は早くから夜まで馬車馬のように働いた。彼の唯一の趣味と言うか実益もかねて、やっていたのが「ターキー猟」だ。これは競技会にもなっており、丸太の反対側に隠れているターキー(七面鳥)を撃つ競技だ。ヨークは七面鳥の鳴き声を真似して、鳥が頭を出したところを撃つのが上手だった。20世紀になってもパーカショ...

続きを読む

こういう娯楽作品が最近少ない 「鷲は舞い降りた」 戦争映画100選 その53

この作品はジャック・ヒギンズ(Jack Higgins)の小説を映画化したもので、まったくのフィクション、ハリウッド製の娯楽映画である。ドイツ軍人をアメリカ人、英国人俳優が演じて、欧州で撮影し、雰囲気は出ていた。歴史的、具体的な事実背景はない。1976年、カラー、監督は「大脱走」の巨匠、John Starges.1943年11月、ナチのハインリッヒ・ヒムラーの命令で、マックス・ラッド大佐(Rovert Duball)は東部戦線から反ホロ...

続きを読む

人種戦争だった第二次世界大戦 [全ての戦争の終わり」 戦争映画100選 その52

欧米諸国は、近隣諸国と異なり、第二次世界大戦での日本軍蛮行に関する具体的な非難、行動はもう見られない。しかし先回も書いたが、当時の日本人の白人に対する憎しみは想像以上のものがあって、戦闘以外でも白人を殺略した事実は永久に残っている。近隣諸国の日本への非難は現在の利害関係、先方の国内事情がなせることで、先方の一般国民は「靖国神社」を具体的な認識と捉えているとは考えられない。しかし欧米では「日本の捕虜...

続きを読む

ドラマ性が乏しい昔の日本の戦争映画 「上海陸戦隊」 戦争映画100選 その51

第二次上海事件、中国国民政府側は本気で日本勢力を軍事力で上海から排除し、上海の日本租界を閉鎖するつもりであった。1937年7月の盧溝橋での衝突を受け、上海では8月9日に海軍陸戦隊の大山中尉と斉藤一等兵が中国軍により殺害された。その時に約4000人の海軍陸戦隊が、日本陸軍の出兵まで持ちこたえ、結局は日本と中国のその後の全面的な衝突に発達したのだ。海軍陸戦隊は、もとは艦艇の陸戦勢力であったが、昭和にな...

続きを読む

ナチ嫌いのドイツ海軍軍人 「眼下の敵」 戦争映画100選 その50

「The Enemy Below]は本格的な潜水艦映画として1957年に製作された。監督は「ハンター」と同じ、Dick Powell、カラー作品で、Robert Michaumがまたアメリカ駆逐艦マーレル艦長の役で出た。ドイツUボートの艦長、フォン・ストルバーグはCurt Yurgenst,彼もドイツ軍人や外交官役で多くの戦争映画に出演した役者だ。舞台は南大西洋、アメリカの駆逐艦とドイツのU-bortが遭遇し息が詰まるような熾烈な戦いと言いたいが、実は戦闘シ...

続きを読む

プロフィール

japaneseweapons

Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



刀,弓,槍,薙刀,甲冑,鎧,火縄銃,軍用銃,機関銃など日本の武器や兵器に関する須川薫雄の研究を紹介はここ:
日本の武器兵器.JP


スポーツアンティークは、スポーツ用品や玩具、江戸期からの日本の食器、家具また、合法的な武具・火縄銃や軍装備品もマニアの方々に用意しております。米・日で約40年間に渡り仕入れたものです。



現在の閲覧者数:
カウンター :

月別アーカイブ