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記事一覧

リーダーシップで成功したノルマンジィー作戦 「アイク」 戦争映画100選 その112

1944年6月6日のD-Day,連合軍のノルマンジィー上陸作戦の最高司令官に誰がなるか。どのように連合国をとりまとめ、いかに犠牲を少なく作戦を実施したか。そのD-Dayまでの90日間の話だ。国際社会でリーダーシップがどれだけ重要かがこの作品のテーマだ。「IKE] Countdown to D-Dayは2004年、監督Robert Harmon,テレビ映画だが、劇場映画と変わらない質でスコアも高い。エミー賞にノミネートされた作品だ。Tom Selleckが...

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ビルマ戦線の双発機

1944年10月8日配信の讀賣新聞焼付けカードの画像だ。説明は「ここはビルマ前線基地、我があんまの地上勤務員が、おい上下五十銭だよ、と飛行機を送れ、そして荒鷲に肩を凝らせるな!」とある。ビルマの1944年末は末期的な状況であった。インパール作戦は失敗に終わり、英軍を主力とする連合軍に地上でも空中でも押されぱなしであったはずだ。ピストの状況だ。4人の搭乗員、そしてそのうちの一人の首筋を揉んでいる地上...

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国民政府軍1944年の兵器

中国の国民政府、各地軍閥は1920年代より各国の各種の兵器を輸入しまた自国で生産していた。讀賣新聞焼付けカード1944年7月28日に、衝陽で投降した国民政府軍とその兵器の写真がある。説明は「わが猛攻に堪えかねて断末魔の衝陽から武器持参で投降する重慶軍勇士(?)」とある。約20名ほどの半ズボン、裸足の不安そうな表情の兵士が、3種類の機関銃とその三脚架を担いでいる。手前はマキシム機銃、その先にホチキス...

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アッツ島山崎大佐が見送る最後の連絡便

アッツ島はキスカ島と同じく、1942年夏に日本陸海軍が占領したアメリカ領土アリューシャン列島の島だ。翌、1943年、5月にアメリカ軍の上陸作戦が実施され、日本軍ほぼ全員が戦死した。この画像は讀賣新聞焼付けカードのもので、影などが不自然なところもあるが、(航空機の影は下に、人間の影は左にと、合成かもしれない。)以下の説明が付いている。「写真の○印は軍神山崎部隊長の最後の後姿である。あの玉砕の直前、部...

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日本海軍艦艇に搭載された九六式対空25mm機銃

珍しい海軍巡洋艦前部(煙突の大きさ、煙のながれから推測するに)の九六式25mm対空機銃坐の画像だ。1944年1月、讀賣新聞焼付けカードからで、説明は「写真は雲霞の如き敵の大編隊に敢然と応戦する印度洋○○方面わが海の精鋭」とある。九六式25mm対空機銃は、単装、2連、3連と3種類あり、艦艇だけでなく地上の対空機銃としても使用された。ホチキス方式で、15発入りの大きな弾倉を機関部の上部に立てた。射手は2...

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CIAの前身OSSの話「マドリーヌ通り13番地」 戦争映画100選 その111

ジェームス・キャグニーが演じるOSS(CIAの前身)のエージェントは、なかなか迫力があった。作品は1947年、白黒、ミステリー、アクションの巨匠、ヘンリー・ハサアウエイ(Henry Hathaway)監督作品だ。ハサウエイは「ナイアガラ」「西部開拓史」「エアポート」などの数々の作品を手がけてが、テンポの良い演出で知られていた。題名の「マドリーヌ通り13番地」はフランスの英国海峡よりにあるルアーブルと言いう街にあったゲシ...

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国連に金をだすな!「戦争の帝王」-ロード・オブ・ワォー 戦争映画100選 その111

ニコラス・ケージ(Nicolas Cage)がユダヤ系ロシア人武器商人を演ずる、2005年、アンドリュー・ニコール(Adrew Niccol)監督、スコアの高い作品だ。ケージが演じるユーリ・オルロフはウクライナの生まれで幼少の頃、ニューヨークのリトルオデッサと言うロシア系移民の町に移住した。父親に同行したシナゴグゥー(ユダヤ教会)でのつてで、イスラエルのウージー9mmを手に入れそれを街のギャングに転売したことから武器が利...

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特攻が始まる直前の操縦士

背景にある機材と日付が消されているが、内容から1944年秋から年末にかけてのルソン島の陸軍航空基地を推察される。当時、配備されていた機材は二式戦か三式戦だっただろう。10名の陸軍夏用飛行服、飛行帽、落下傘ハーネスを装着した操縦士が小隊長から、攻撃目標、命令を聞いている場面だ。(讀賣新聞焼付けカードより)説明は「レイテの湾の敵を叩き込みつつある勇壮無比のわが荒鷲たちが部隊長から一機も逃すなと激励され...

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川西九七式飛行艇に見る整備兵

第二次大戦中の傑作兵器の一つに二式大艇があったこと、日本に1機現存していることは以前書いた。九七式飛行艇はその前の形式であった。讀賣新聞焼付けカードには多分シンガポールであろう、海軍水上機基地での九七式飛行艇の発動機整備の様子が画がかれていた。1943年(昭和18年3月7日)説明には「連日南太平洋の米軍基地に果敢な攻撃を加えているわが海鷲の基地、赤道下の暑い陽を受け有志は素っ裸で飛征く愛機を整備す...

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日本の火炎放射器

讀賣新聞焼付けカードの画像と説明だ。説明は「実際のトーチカに対して最新鋭の火炎放射器の威力を試す大陸の鉄血陸戦隊、一瞬にしてぺトンは溶流し破壊される。」日本軍の火炎放射器に関しては、マレー、コレヒドール島攻略の際に使用された映像が残っている。また中国戦線では、東京日日新聞の写真にも、この画像と同じようなものを見た。記録ではキスカ島の海軍陸戦隊の装備、レイテ島への陸軍の装備録に「火炎放射器」の項目が...

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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