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記事一覧

日本の鏃(やじり)の多様性(25)

現存する日本の完全な矢は少ないが、やじりは結構ある。種類としては限りなく沢山ある。一番多く存在するのは、断面が菱型で、4面が一つにまとまるように尖った形のものだ。これは大きなものから小さなものまである。透かし、大きな薄い、剃刀のような刃を持ち、軽くするために、櫻などの模様を透かしたやじりがある。これは一種の芸術品だ。また、槌のような形のやじりもある。板を割るためのものとも言われる。外国の弓にはこれ...

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火縄銃射撃に行く時の準備

日本で伊勢原射撃場(現在は閉鎖中)に行った際は、ほとんど車だった。画像の道具要れが、海外遠征や今回、和歌山にも行った装具類だ。和歌山にはクロネコで送った。銃はアルミ製の長いケースに入れる。このケースには2挺と各々のロッドが入る。黒い道具箱には其の他射撃に必要な道具が全部収まる。中でもフライフィッシング用のプラの箱、これには整然と小物と玉、パッチなどを入れる。厚いゴム板があるが、これは装填の際に銃床...

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額田喚問、週刊誌、二つの異なる意見。「新潮」と「文春」

額田喚問の方向性は本日出るだろう。昨日は風邪気味で珍しく昨日発売の週刊誌を読んでいた。額田問題、「文春」はどうも宴席には出てない、第二にメール事件に近いと言う内容の記事。自民党、小坂 賢次国会対策副委員長がテレビで、アワー氏との宴席出席者6名の証言と、アワー氏自らが「額田氏は出てない」と記者会見した。6人のうち一人は僕が働いていた会社の関係者とのことだ。「新潮」はまだ「額田出席→辞任→」というストリ...

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日本軍貨物用落下傘と守屋元次官

守屋さんはとうとう僕が予測したように逮捕されてしまった。あの状況ではパラシュートで脱出はできなかった。大正時代に「クルップ事件」と言う軍事汚職事件があったはずだが。歴史的に軍需はおいしいビジネスなのだろう。画像の貨物用落下傘、陸軍用か海軍用か分からない。知っている人は教えて下さい。「藤倉航空工業株式会社」昭和十八年6月製造のものだ。30キログラム用。「一式物量落下傘」とある。アメリカで手に入れたも...

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火縄銃射撃の種目

日本前装銃射撃連盟、日本ライフル射撃協会は、国際前装銃射撃連盟の規定で競技を行っている。日本の火縄銃に関しては、「タチウチ」「ヒザウチ」「ナガシノ」(団体戦)そして「タンヅツ」の4種目があるが、日本では十匁筒の「侍筒」がある。また国際種目の「ベッテリー」(小型の標的を使う)がある。「立射」と「膝射」は合計して、長筒(標準サイズの火縄銃、全長が約130cm、銃身長100cm)のチャンピオンを選ぶ。日...

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文化的な生活

ニューヨーク在住の堂園 まり子さんは、夫の細井さんが昔、同じ事務所で働いていて、知り合った。アーティストだ。もう30年間ちかい付き合いだ。昨日夕方、元麻布の彼女の個展に行って来た。絵画とアクセサリー類。年に一度、やる。細井さんにも会ったが、二人は日本の美術大学を出て、ニューヨークに渡った。画像の画は、「灼熱のニューヨーク」、赤が基調の珍しいニューヨークだ。左がまり子さん。朝は、F夫人等とゴルフ。気...

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小型弓矢の例その5(24)

本当に日本の弓矢の収集家は少ないのではないか。このブログでももう20以上のテーマを書いたが反応は殆どない。画像は非常に簡略に作ってある籠弓の例だ。箱には金で鶴の家紋が入っている以外、装飾は何もない。弓は頑丈だ。長さ66cm、幅25mm、厚さ7mm。矢は長さ46cm、この手のものにしては細身だ。箱の両側が伸びていて、先が細く、しなりがある。ここで、弓と矢を止める仕組みになっている。...

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火縄銃射撃の重要ギア

射撃には、どんな種類のものでもスコープは必需品だ。近代射場では電子的に、手元で弾痕が見れる装置もあるが、少なくとも火縄銃などを撃つ射場にはそういう装置はない。あらかじめ、的にスコープの焦点を合わせておく。大口径、火縄銃もそうだが、は空気を振動させるので、頑丈な三脚が必要だ。またスコープも昔のダイキャスト製の重いものの方が良い。軽いものは隣の射撃の振動で揺れるからだ。また火縄銃には、目を保護する安全...

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真実は一つしかない。内閣がつぶれるか?

額田大臣の昨年12月4日夜の行動、真実はひとつしかない。アメリカでもこの手の足の引っ張り合いは政党間で良くある。陰謀に近いもの、ミステリー的なもの。民主党が言うように、写真の日付けまで改ざんしたとなるとこれは犯罪だ。しかし民主党も、疑惑の人間、守屋さんの言ったことだけを根拠としている、これも問題だ。もし冤罪とすれば、これは世の中に沢山あったはずだし。(警察で取り調べを受けている容疑者が、架空の話を...

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火縄銃射撃に必要な小道具

火縄銃の射撃でも、近代銃でも基本は同じだ。近代銃は完成された実包を使うが、火縄銃は火薬(黒色)、玉、火縄など全て、自分に、また自分の銃に合うように試行錯誤しなければならない。画像の台の上の様々な小道具は全て射撃に必要なもので一つ欠けても完全な射撃は出来ない。銃の横が、真鍮のロッド、手前から口薬入れ、青い缶には湿らせたパッチ(玉を包む、筒の中を掃除する)、せせり(細い針金、火穴に通す)、漏斗、木ハン...

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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