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記事一覧

ブローニング1919の簡便性

日本では1914年にホチキス機銃を三年式と言うそれこそ芸術品的な機関銃が生まれた。まず三脚架が独特のものだ。保弾子(金属の板状)を使う、放熱筒が良くできた当時の世界水準のはるか上をいく出来だった。平和、軍縮期だったので、3500挺しか作られて無い。当時の文書を見ると、英国は第一次大戦用に日本に機関銃の供給をしつこく求めていた。小銃は沢山輸出したが、機関銃は南米に僅かしか輸出していない。米国は機関銃...

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『痛切な反省』で謝罪はない安倍総理演説

日本のメディアがこぞって、この点を問題視しているのは気に入らぬ。「米国に奇襲攻撃をかけて戦争になった」その結果、拡大した戦争でアジアの国々に迷惑を掛けたことを国家として痛切に反省する。中国と韓国が公式に異論を唱えた。なぜ日本が米国に謝罪をする、ましてや中国や韓国に謝罪をしなければならないのだ。理屈に合わない。戦争が始まれば宣戦布告し、最後は広島、長崎で終わった。「ヒバクシャ」が傍聴席にいたら、米国...

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十年式擲弾筒の芸術性

手榴弾は人間の手で投げる距離にしか効果はない。日中戦争でも野球の投手が活躍した。第一次世界大戦の頃、フランス軍は塹壕から板を曲げてその反発力で飛ばす仕掛けを作ったが、大変危険だった。大正十年に制定された十年式擲弾筒は芸術品だ。手榴弾の底にブースターを付けて飛ばす兵器で、7000門ほどが平和な時期に手間と暇を掛けて作られた。以前、伊藤 愼吉さんに会った時に彼が苦々しく、南部 麒次郎さんのことを語って...

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出来過ぎた安倍総理の米国両院議会演説

今回の会談で、安倍さんとオバマさんは日米同盟を世界的課題解決レベルにまで押し上げた。今朝の安倍総理演説、英語は相当練習したであろう。日本語でやるより、日本の主張は米国議員全員にとってはるかに分かり易かったと感じた。45分間と言う長いものであったが、日本と米国(歴史の長さは日本の何分の一かだが)、の歴史に焦点を合わせ、日本のメディアやロビイストが要求していた、従軍慰安婦問題謝罪など、個別課題を、女性...

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日本の水

水は日本の重要な『武器』だ。射撃場の水道、どこでも水が飲める泳いでからシャワーを浴び、これだけの水があれば、カトマンズでは何人助かっただろうか?と頭に浮かんだ。飲める水でトイレを流すところも世界では少ない。日本には地上、真水の資源以外にも海水資源も豊富だ。これだけ多くの水を持つ国としては、環境問題はもとより、水の有効利用が我が国の課題である、と言う認識がなければならないと感じる。また統計上、日本の...

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昨日は武器学校へ

担当者がかなり整理をしてくれている。これから展示公開の機会が多くなるので、打ち合わせと展示の内容確認に行った。ドライゼ、シャスポーなど、初期の熕棹式小銃、箱を三つ開けて貰いもう一度探したがやはりない。他の駐屯地の資料館も注意して見ているが、ゲベール、ミニエなどもほとんどない。2年前に戊辰戦争ブームのようなことがあり、各方面の19世紀半ばから幕末に掛けての銃砲の関心は大いに高まった。刀剣類は少しは分...

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日本の安全保障はか・わ・る・

安倍首相と防衛、外務大臣訪米による米国との協議、お互いガイドラインの法整備は進行中だが、その元になる世界情勢変化に伴う、背景は良く確認できたからだ。中国は良い国だ。韓国は日本に近い文化をもっている。だけでは通用しないのだ。また別に中国を仮想敵国にはしてないではないか。従っているのはメディア。アジア全体、中東、さらにアフリカやウクライナ、欧州までも含め日本の安全保障の基盤は、戦前の日本のようにこのあ...

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『コサック』の不思議

ウクライナ情勢、今のところ静かだ。コサックはウクライナが故郷だ。今日、「コサック」のものを観た。合唱団ではなく、軍事集団のほうだ。確信はなかったが、Cossak で検索したら、同じようなものだった。数百年の間、欧州の南部に存在した軍事集団だったがソ連の赤色革命で、ほぼ根絶やしにされた。ロシア軍として日露戦争を闘った。欧州では一番勇猛な騎兵で恐らく同時代の米国騎兵隊も闘えば、コサックに分があっただろう。日...

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ネパール震災と日本

ネパールの震災は3日目を過ぎた。日本の援助隊は空港の処理能力のため、到着が2日間近く遅れた。助けられた命も助けられないもどかしさがあっただろう。現地画像を観ていると、半分くらいの警官、軍の要員すら立っているだけで何の行動も起こしてない。茫然としているのだ。こういう時こそ、日頃訓練を受け、また実際に救助や医療活動を行った経験のある日本の緊急援助隊の出番であったが。ネパールの地政学的なハンデだった。一...

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油断してないか日本の寺社仏閣

元来、教会、寺、神社など宗教施設はいつでも開かれている。臨済宗のある寺に義母の葬儀の打ち合わせ行ったところ、まっくらな中で座禅を組んでいる人がいて、驚いた。最近の国宝級の像や寺社仏閣への「油のような液体のふりかけ」意味は不明だが、ひとつの警告であろう。もはや現在はコンビニ営業的宗教活動は出来ないと思う。頭のおかしな連中が多すぎる。また仏像や文化財の外国人による盗難もあった。注意せよ、という先祖の警...

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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