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日露戦争の日本兵



10年以上前になるが、「中国戦線の日本兵ー1930年代」と言う英文の本を書いた。
日本兵の特質、兵器などを、東京日日(現毎日新聞)資料写真(勿論有料でお支払いした)から借用し、それに説明文をつけた。
約80様ほどの様々の設定、偵察、行軍、兵器の整備、戦闘、休息、待機、などの様子に主に兵器、装具の運用、その背景などを、欧米の日本軍研究者、収集者用にまとめたものだ。

今回、日露戦争の日本兵の写真、画像を見ていると、日中戦争中の日本兵の基本は日露戦争にあったと言う事実が明白であった。

日露戦争においては殆どの写真や画像は欧米人観戦武官と同行した写真家、画家が描いていたのに対し、東京日日の写真は全て日本人の社員か嘱託写真家が撮影したものであった。

状況でただひとつ大きく異なっていた事実は、
日中戦争中の写真には、敵兵をいたわる、敵兵を手当するというような状況は皆無であったが、日露戦争においては、日本兵はロシア兵に対し、実に堂々と対応していたという事実だ。
これは日本人でなく欧米人の取材であることも含めて考え合わせると大変意義深い事実であると感じる。

この日本人の体質の差は何であったのだろう。相手が白人だったからか、アジア人だったからか。
もしくは30年間に、相手をいたわる武士道精神が無くなってしまったからか。
いずれにせよ、研究の対象となりうるテーマのひとつであることに間違いない。

写真は日露戦争中、川の中を行軍する日本歩兵、japan's fight for freedom より、
戦闘後、ロシア兵負傷者をいたわる日本兵、the russo japanese war より

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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