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戦争に勝ち負けなし。


日露戦争以前の戦力は、推定、ロシアが海軍80万トン、陸上500万人。日本が海軍26万トン、陸上数十万の規模であった。戦中、陸上兵力は双方とも、満州に200万人規模を送りこんだ。
明治37-8年戦史によれば、ロシアの死傷者115000人、捕虜約8000人。日本の死傷者118000人、捕虜2000人であった。従って、陸上の損害はほぼ拮抗していたが、ロシアは海で、約100隻の艦艇を失った。
1905年6月の時点では、双方とも資金、国力を使い果たした状況であった。日本にはなかったが、ロシアでは反政府運動が力を増してきていた。

1905年になると、陸上で双方が長距離砲や、機関銃をかなりの数量装備するようになり、黒溝台(奉天にいたるところ)の攻防戦では、ロシアの機関銃1挺が日本軍180名を倒し、ロシア軍のパオタイツ攻撃では日本軍の機関銃1挺がロシア軍1000名の死傷者を出した。(ウオナー著[日露戦争全史」より)
このように、戦争は同年5月末の日本海海戦に向けて、急速に近代戦になり、双方に多大の損害を出さす消耗戦傾向となってきた。
従って、両国の指導者は真剣に講和が必要であることを認識し始めた。

文明国同士であれば、戦争は効率的な解決方法でないことは、20世紀初頭、この戦争で証明されていたのだ。
しかし人類は、第一次、第二次世界大戦に突入し、20世紀は戦争の世紀と言われた所以である。
日露戦争はそういう意味で意義のある歴史的な出来事だった。

相手が文明を否定し、妄信的な、イデオロギーも含む、性格であればこの限りではない。私はイラク戦争を支持する。なぜなら、フセインのイラクは文明国ではなかったと言ってよいからだ。またテロリストには武力以外の対策はない、と信じるからだ。

写真はthe russo japanese war より日本のカノン砲列。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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