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工兵、日露戦争近代兵器(技術)その13






欧米の日露戦争記録を読むと、観戦武官、ジャーナリストが気が付いた事実のひとつに日本軍工兵
技術の効率性があげられた。

仁川(現在のソウル国際空港のあるところ、後の1953年、マッカーサー元帥が朝鮮戦争中にも上陸作戦を実施した)上陸作戦の手際の良さだ。
仁川は京城(現在のソウル)への海港であり、朝鮮半島ののど元とも言う要所だ。
またこの地は干潮の差が大きく、時には10mくらいあると言う、その干潮の差を克服するために、日本軍は船を並べ、桟橋を作り、干潮に合わせ常時、運搬船を付けられる設備をまたまくうちに整備して、
効率的に上陸作戦を遂行した、としていた。

また鴨緑江(現在の北朝鮮と中華民国の国境の川)の渡河作戦でも、船を利用して浮橋や、本格的な架橋を欧米の軍隊に劣るとも勝らない優れた技術を駆使し、作成したとしていた。
また攻撃戦闘の塹壕工事、爆破トンネル工事、井戸堀り、陣地整備、道路整備など、工兵の出番は多かった。いずれも作業の様子が写真や画像で残されている。
井戸堀りは、水のインフラが悪い大陸では必至の作業であった。多分、日清戦争時の経験によるものであっただろう。

日露戦争が、日本軍工兵の水準が認められた最初の機会であったことに間違いない。
しかし、ロシア側もコンクリートを多量に使用した要塞建設で、日本軍を悩ませ、多くの犠牲を払わせた。

イラクサマウワでの日本自衛隊の活躍報に接するに日本軍の得意技のひとつが工兵技術になったとのではないか。

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コメント

No title

ノルマンディー上陸作戦で連合軍が建設した「人口埠頭マルベリー」に近い高度な上陸作戦ですね。それだけ高い工兵技術が太平洋戦争で米軍に大きく劣ったのはなぜなんでしょうね。ウェーキ島で日本人がはじめてブルドーザーに出会って仰天し、人力にたよった飛行場建設の遅れでガタルカナルの米軍占領を許したのは残念です。

No title

燃料ですね。日本は燃料を使わず、工事すると言うことが戦後も続いてまいした。その技術はたいしたものでしたが、ガソリンを使って動かす機械は太平洋では海軍が一部使用していた程度でした。

No title

なるほどアイデアは優れるがいかんせん資源が無いわけですね。資源の確保は日本の永久の課題ですね。

No title

その通りです。日本にエネルギー問題、例えば燃料電池とか、ハイブリッドが軍事目的に使えるようになれば、かなり解決すると思います。 また軍事目的で開発し、民間でも使えばよいのです。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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