五味川 純平とノモンハン
- 2015/08/31
- 16:31
『人間の條件』ママを随分昔に読み、映画も2度以上は観ている。
映画は原作に忠実で、恐らく現在では製作不可能だろう。
作者自身が満州に渡り、鞍山の鉄工所で働いていたので、その経験を
下敷きにしているから話はリアルだ。
しかし、彼は、主人公「梶」と同じく、赤軍は日本軍のような性格ではないと
赤軍性善説を最後まで貫いていたと感じた。
その後の作品『戦争と人間』も大作だ。たしか途中までしか映画は出来なかった。
どこかにVHSがある。
そして昭和14年のノモンハン事変、
司馬 遼太郎と並んで悪ものにされている。
高校教科書ではソ連の大勝利であり、赤軍は近代的で強かったの部分だ。
ロシアになっての情報公開では、戦車戦、航空戦ともに帝国陸軍の大勝利
だったことが判明した。ソ連は戦車800両、航空機1673機を失った。
しかしソ連と言う国は、そのくらいの兵器の損失や、人員の犠牲は何でもない規模で、
外蒙古の反乱を防ぐが歴史の真実であったのに、上の二人はそれを否定してた。
歴史再認識は絶対に日本にとって必要な条件だ。
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