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五味川 純平とノモンハン

『人間の條件』ママを随分昔に読み、映画も2度以上は観ている。
映画は原作に忠実で、恐らく現在では製作不可能だろう。

作者自身が満州に渡り、鞍山の鉄工所で働いていたので、その経験を
下敷きにしているから話はリアルだ。

しかし、彼は、主人公「梶」と同じく、赤軍は日本軍のような性格ではないと
赤軍性善説を最後まで貫いていたと感じた。

その後の作品『戦争と人間』も大作だ。たしか途中までしか映画は出来なかった。
どこかにVHSがある。

そして昭和14年のノモンハン事変、
司馬 遼太郎と並んで悪ものにされている。

高校教科書ではソ連の大勝利であり、赤軍は近代的で強かったの部分だ。

ロシアになっての情報公開では、戦車戦、航空戦ともに帝国陸軍の大勝利
だったことが判明した。ソ連は戦車800両、航空機1673機を失った。
しかしソ連と言う国は、そのくらいの兵器の損失や、人員の犠牲は何でもない規模で、
外蒙古の反乱を防ぐが歴史の真実であったのに、上の二人はそれを否定してた。

歴史再認識は絶対に日本にとって必要な条件だ。
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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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