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教練



「教練」とは、一般的に戦前、日本でも盛んに行われていた、各種学校における軍事教練のことを意味する。現在、アメリカの大学キャンパスで「教練」を復活したいという動きが学生の中から起こっているという報道を読んだ。1930年代、日本だけでなく、ドイツ、イタリアなど枢軸国では一般学生に対しての軍事教練は盛んだったが、欧米では公立、民間の士官学校が専門に子供に軍事教練を実施していた。
日本では第一次世界大戦後軍縮の時代、教練は軍縮のため仕事の無くなった職業軍人、将校に仕事を創設したためで、まだ国の軍国化のためではなかった。学校教練は陸海軍省ではなくて、文部省の管轄であった。
軍事教練を通して、国民の資質向上、国防意識の増進を目的としていた。この制度により国は一石二鳥の効果を求めた。対象は中学校以上への進学者約25%のほか、忘れてならないのは「青年学校」の存在である。本来、進学できない青少年に、約3分の1の時間は軍事教練に当てたものの、職業訓練、教育を受けさせる青年学校と言う教育制度が設立された。青年学校は地方自治体、民間会社が創設した。
教練には教練用の兵器、装具が使われた。教練用の兵器は民間各社で開発製造されたが実物のように作られてはいるが、ほとんどが鋳物であった。小銃は黒色火薬を使用する狭窄弾が撃てるようになっているものもあった。実物の小銃も払い下げられて、その上部の菊の紋章は削られて、「文」の文字が刻印されていた。これは「文部省」のものと言う意味であった。また学校名が焼印されていたものもあった。
年少者用に実物兵器の縮小サイズの小銃も存在した。写真は各種の教練用手榴弾の例。陶器製もあった。
写真の6.5mm擬製弾(小銃への装填訓練に使用する弾薬)装薬も入ってなく雷管もない安全なものだ。
横に筋を入れてあった。丸い弾丸のものは初期、尖った弾丸は後期。1939年7月7日、北京郊外の訓練では日本軍は右の弾薬盒に擬製弾を、左には実包を収納してあったと言う。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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