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坂井 三郎著「大空のサムライ」

もう読み返すことはないと思っていた戦記物だ。
地上は猛暑、帰京は月末として涼しい山荘でのんびりしている。

中学時代の友人、ヤマミチが来て、舌を強くする方法、発声
、丹田からの
しぼりなど、歌の教育をしてくれた。
とにかくカンボジアで王室の元音楽を教えて来た男だ。

ギターを弾き、油絵を描き、本を読んだ。
母屋のとなりの倉庫二階に書庫があり、今まで読んだ戦記物は
300冊では下らない。

インターネット上では坂井上飛曹の評判は悪い。
64機撃墜など嘘だと。
確かに、偶然が2度も3度もあるわけがないが。

しかし私は1970年代末に彼に会ったことがある。
好々爺で、確か、有楽町で講演の依頼か何かの話をした。

「大空のサムライ」は3度は読んでいる。
現在、書庫にあるのはハードカバー版で2冊に分かれている。

私も飛行士のはしくれだ、飛行のことに関しては坂井氏の書いてある
ことは間違いないし、理論など他人では書けるものではない。
飛行原理を相当勉強し、実践してなければ。

それと「予科練」だ。
私が陸自の手伝いをしている武器学校は昔の海軍航空隊の場所にある。
飛行練習は阿見の現在ゴルフ場にある辺りの広っぱだったと言うが、
彼の記述では「友部」と書いてある。友部にも飛行場があったのだろう。
もっと筑波よりのところだ。

ところで武器学校の隣には海原会の「予科練記念館」、最近、元武器学校長だったエフさんの努力で展示が新しくなった。
それと阿見町の「予科練館」がある。
予科練を研究すると、昭和の初めの帝国海軍が見えてくる。

坂井氏は嘆いていた。
「先の大戦のあったことをすでに日本人は忘れているのですよ」と。

誰が何と言おうと、多少の誇張はあっても、「大空のサムライ」は
優れた戦記書物だ。

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コメント

No title

この方が多数の著書をしるし、各種メディアの取材、公演等を通じて
歴史上重要な証言が残ることととなりました。

氏は旋回機銃による頭部被弾という瀕死の深手をおいましたが、見事生還したエピソードは著名です。

故あって開頭手術をした人を知ってます。氏とは比較にならない程の軽症だったにもかかわらす、やはり術後は性格が変わってしまった。

もし氏が頭部に被弾しなかったら恐らくこれ程の著書、証言は残らなかったのではないかと常々思います。もしそうだとしても、事の是非は私には分かりません。

ひとつ間違いのないことは、先の大戦で我々は負けたのだと言うことです。このことのを踏まえて数多の戦死者に敬意を払い、悪戯に美化することなく、あまつさえ軽んずる事もなく残された証言、記録の冷徹な分析、収集研究を続けるとともに、二度と国を誤らせない様、深く反省し続ける事が戦後を生かされている我々の責務だと考えます。

No title

> rem*a*zさん
誠に貴重なご意見ありがとうございました。戦争に負けた、この事実はわが国の歴史に重く圧し掛かっているはずですが、歴史教育においては曖昧にしているのが、戦死者には申し訳ないと思います。
8月15日はそのことをジックリと考える機会だと思います。

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Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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