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日本は法治国家である

オウムの13人の死刑執行が1か月間で行われたことに対する
メディアの反発はものすごいものがある。

オウムを告発していた弁護士や評論家まで、人道的でないと
批判している。
唯一、捜査を担当した元刑事が「何でこんなに時間が掛かったのか}
と言うコメントを言ったのが、肯定的な意見であった。

私は1995年3月に父の葬儀のため、帰国していた。
その日の朝は早く会社に行き、さまざな手続きをする予定だった。
家がそう遠くないので、いろんな行き方があり、日比谷線に
乗る可能性もあった。
妻が車で送ってくれたが、三原橋で地下鉄の出口から飛び出て来た
人達のただならぬ様子に「何かあった」と感じた。
やがて築地の駅前は大変なことになった。

最近、大宮の陸自化学学校でこの時のサリンの解毒薬を自衛隊が
保持し、それを緊急輸送した話を聞いた。
また、史学会で松本に行ったときに松本サリンの現場、住宅街も
見た。TBS担当に坂本弁護士一家殺人事件の元はTBSのディレクターが
麻原に脅かされ、情報を漏らしたからだと聞いた。

この事件にはとても関心と問題意識を持っており、自分なりに経過を
判断できると自負していたが、せろんがなぜ死刑執行に否定的で
あるのかは理解に苦しむ。

もしあの教団の危険性を早く掴んでいたら、30人もの人間が殺されずに済んだはずだ。

日本は三権は独立し、司法が決定したことは実施するのが当たり前
だ。
いくら時間がたち事件が風化したとは言え、死刑執行を否定することは
正義が許さない。
そして興味本位で死刑囚を生かせておくわけにはいかない。

弁護士や評論家はまだあの教団の真相は議論されつくされてないと
言うがそれなら、自分たちで行動を起こす、つまり訴訟すべきであったが。
その勇気もないのが彼らの本質だ。
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コメント

No title

この事例は、無辜の民らの命や心を踏みにじった愚劣なカルト教団によるテロ。

彼らに相応しいのは、最早、極刑でしかないです。
素朴な道徳観からすれば、適正な法の裁きが下され、執行されたのは、常識以前でしょう。

因みにノルウェーのブレイビクは、オウム同様の愚劣な大量殺戮テロを行ったものの、現場で投降を許されました。しかし、ホテル顔負けの拘置施設での服役。其れも最長21年の禁固でしかないです。

それと比べると、日本は何だかんだ言われつつも、捨てたものではないですから。

No title

> th3**3さん
私もそう思います。日本の社会的規律で残っているもののひとつ、裁判制度、死刑制度です。最も、3人以上殺せば死刑、2人は無期、1人は10年くらいと言う甘い基準が状況に関わらす出来てしまいましたが。

No title

> yakozen888さん
久しぶりに歯切れのよいご意見をいただきました。
ありがとうございます。政治と宗教を切り離す原則は
優れた考え方で、世界でもそう多くの国が採用しているわけではありません。日本の宗教人ももう少し
慎重に考えなければなりません。

No title

> yakozen888さん
半面、「強者論理」があるのでないでしょうか?
一見、弱者を擁護する議論は、自分が強者である立場、メディアの多くがそうだが、仕立てたもので、
大変危険な思想だと考えます。杉田議員の論理は
本当は自分の思っていることを先に言った、この事実を否定しているのです。彼女の論理は私は正しいと思いますが。死刑囚に関しては犠牲となった人たちのことを忘れた議論が多く、「反省している、顔が青かった」などセンチにうったえるものが多い。
今回、一番悩んだのは首相、法相であると思います。

No title

そのとおりだと思います。司法が決定した死刑を執行するのが行政府の義務であり責任です。刑が確定しても、やりたくない仕事(死刑の執行)をズルズルと後任者まかせにしてきた歴代法相こそが責められるべきです。上川法相は宗教的にも心情的にもかなり悩んだことだろうことは想像に難くありません。きちんとやるべき義務を果たした彼女を評価する声が高まらないのは嘆かわしいことだと考えます。

No title

> toudou455さん
その通りです。誰かがやらねばならない義務であり、
仕事、法相のキャリアや宗教を考えると、辛いものがあったと思います。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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