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「8月17日ソ連軍上陸すー占守島」

大野 芳著、平成20年新潮社刊の本である。
ソ連という体制の卑怯さ、残酷さ、そして今に続く北方四島、さらに
千島(江戸期の条約で日本領となった)の不法占拠に憤りを感じる書
である。

日本はポツダム宣言を受諾し、昭和20年8月15日に連合国との戦闘は終了した。
ソ連はポツダム宣言に署名していないから、8月10日に満州、北朝鮮に
侵攻し多くの日本人は苦難の道を歩んだ。

しかしスターリンは米国に北海道半分を自国領にと要求しており、米国
政府はそれを認めていた。
ただ第一線の軍、マッカーサー司令官などは承知してなかったので、
北海道は北方4島を除き無事であったというのが歴史の事実であろう。
もうひとつのソ連の侵攻を食い止めたのが占守島での日本軍の最後の
抵抗だった。

米軍の占領統治地域は南からの侵攻であったので、北方は
手薄であり、ソ連の侵攻を防ぐだけの余力はなかったのだろう。

占守島には関東軍から戦車64両(うち九七式中戦車39両)と
九六式15センチカノン砲が配備されていた。
日本が降伏後の17日深夜にソ連軍の侵攻が始まり、4日間の戦闘は
日本側に有利であった。(死傷者日本1000、ソ連3000と推定されて
いる)

この戦闘がなければ恐らくソ連は北海道の半分を蹂躙したはずだ。
大野氏の本は、軍使として派遣された長島中尉の講話を元に進行
しているが必ずしも読みやすく、戦闘全体が理解できる内容では
ない。
この話や映像は陸上自衛隊のN陸将補から聞いた。

ソ連は先の大戦で2000万人の犠牲を払っているからスターリンは
何でもしても良いと考えていたかもしれないが、一党独裁の怖さは
こういう事象にあった。千島と北方4島にいた軍人25000人は国際法
では認められない拉致という形でシベリア抑留された。

そのソ連の鬼っ子が今も存在する北朝鮮だ。

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コメント

No title

前・陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は、

「米軍は、典型的な外征軍であり、米国領域外で作戦することが基本であり、米国本土が戦場になることを徹底的に避けます。
(中略)
しかし、自衛隊は米軍とは全く違う組織であり、遠征軍ではありませんし、領土・領海・領空を防衛することを主とする極めて防勢的な組織です。」
と、保守系ウェブメディアJBpressに書いております。

果たしてそうか。
縦深のない日本列島本土の水際で、シュムシュ島のような少数が多数をよく制した守備戦闘を、21世紀に再びなしうるでしょうか。

No title

戦後、逆風の中の再軍備以降、防衛庁(現、防衛省)、自衛隊は、先大戦時、特に後半期から、末期の血と汗と涙の戦訓で、永らくの間、限られたリソースを、陸が内陸持久、海は対潜、対機雷戦、空は防空戦の確立に投じました。その後、戦略環境の変化から、その方向性は変わりましたが、今も尚、これ等の分野は重いでしょう。

尤も、今、最大最強の脅威は中国ですが、彼らはまず、尖閣の回収を目論んでいるでしょう。台湾同様、自国領と『勝手』な言い掛かりを付けてます。若しくは、中台関係が極度に険悪化した時、台湾側が安保上の理由で、『保障占領』を試みるかも知れません。あの台湾がと、言われるかも知れませんが、日台間には、正式な国交もないのが、現状ですから。

No title

唯、この場合、尖閣のみ為らず、南西の有人島もその手中に納めないと、補給が付けられません。しかし、16年までは、この方面では、空自が宮古島にレーダーサイトを持っているだけで、堅固な北海道は元より、強力な警備隊が駐屯している対馬よりも手薄でした。

漸く、日本最西端の与那国島に陸自の警備隊が配備され、宮古島や石垣島、更に奄美大島にも同様の動きが進みつつあります。まだまだなのですが、数年前までの無防備状態よりは、マシでしょう。

尤も、可能性は、極めて低いのですが、中国側が、日本を地図から消す為、いきなり九州から、関西方面に着上陸するかも知れません。

この場合、キューバがマリエル港から、12万人以上の政治亡命者と共に重犯罪者、其れに恐らく工作員や先地諜者をも送ったのと同じ事を行うかも?

彼等、第一波の構成は、旧式兵器若しくは、甚だしい場合は、得物程度の武装。漁船や貨物船で押し寄せ、此方側をかく乱、麻痺させるのが目的です。その後の本隊は、彼らを切り捨てる事すら、考慮済。是を行われると、一般的な着上陸作戦対策では…。

No title

旧日本海軍は、敵の火砲や航空機の航続距離などの射程外から、攻撃を仕掛ける「アウトレンジ戦法」を戦術教範としました。

考え方は極めてまっとうでした。
ただ、その具体化が目視と名人芸に頼る、大鑑巨砲だったわけですが・・・。
拡大して我が国が周辺事態に対して取りうる、戦術ドクトリンになると思います。

守るべき死活的利益は、バシー海峡よりさらに向こう。
主戦場は、第1列島弧から南シナ海に至る距離感覚になると思います。

本土への着上陸など最終局面。してこない可能性すら、あると思います。

No title

確かに彼等も、最早、海洋との関わりなしでは、その生存も覚束無くなっています。

また、中近東のエネルギー資源地帯等から、本国に向け、その産物を輸入する、更に欧州先進国他の市場へ自国産品を輸出するのに、安くて、確実なのは、海路です。

しかも、その通商路(海路)は、ほぼ、日中共通ですが、琉球列島が、我が手中にある限り、その8割方を扼殺出来ます。一方、彼等が、我等を扼殺出来るのは、金城湯池、南シナ海方面だけですから。

そうなると、決戦場は、日中両国共に、必然的にこの方面となるでしょう。我が方は、自国領域に火の粉を被りたくはないし、彼等もホームグランドで、カタを付けたいでしょうから。唯、彼等の場合、敵は多いのですが、一強多弱の金城湯池、南シナ海方面です。一方、我が方には、比や越等の関与もある程度は、期待出来るでしょうが、本国からは、遠いです。

とは言え、TPP11等、政治戦や外交戦を駆使してでも、足場を固めないと、対応は覚束無いでしょう。尤も、先ずは、国内の一致団結がないと...。

No title

> yakozen888さん
それが出来なければ日本の存亡に関わる重大な能力ですが、未だわが国ではその認識はないのではないでしょうか。

No title

> th3**3さん
独裁国の常套手段であり、ありとあらゆる手段をとってきます。国内でのテロこの公安対策は何ら法律的な
ものもなく、我が国は丸腰状態です。

No title

> yakozen888さん
日本を殺すには兵糧攻めというやつですね。

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japaneseweapons

Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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