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トランプ大統領のジレンマと日本

昨日の外交研究会で笹川平和財団渡部 恒雄氏に聞いた話だ。
同氏は先月、ワシントンを取材し様々な分野の研究者、ジャーナリスト、
政治家などから取材し、良くまとめられて内容だった。
そして現在の安倍政権の立ち位置を分析していた。

トランプ大統領は貿易問題で各国と摩擦を起こしているが、米国では
従来、民主党的な政策だ。
現在は中国を対象としているが、この問題の根は深く、容易に解決
しないと考えて良いと。日本も影響を受けるがただこの問題に関しては日本を悪者とする輿論は米国には薄いと。
北朝鮮会談に関しては危なくなる前に躱した。
ロシアを利している点も従来の共和党的な伝統ではない。
シリア、ロシア、イランの△同盟への楔も。
マケイン上院議員がトランプ大統領を批判していたのはこの点だった。
白人至上主義も大きなジレンマだ。ユダヤ人の反発、例えばジュ―ヨークタイムズなどの有名コラムに出てくる。
国際金融問題への波及も出てくる。
エルサレムへの大使館移設は米国内のキリスト教対策と考えらる。
などなど。

一方、日本や、日米同盟には米国は肯定的で、安倍政権のリーダー
シップへの評価も高いと。

渡部氏は米国の進行中の事象を多角的に捉えていたのは、
情報の整理が出来て、その収束は11月の中間選挙としている。





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コメント

No title

先月、イスラエルが、エジプトのシシ軍事政権の仲介で敵視してきたハマスと唐突に和解しました。
長期的な停戦はもちろんのこと、ガザ地区の復興や往来の自由化などかなり包括的な和平案となっておる。

中東情勢は複雑怪奇で簡単に分析はできないが、米国からの支援金を減らされていく一方のイスラエルが、米国に頼らない国家存立を模索し始めたのか。

あるいは、中東の自らの主導による安定化を目指す、ロシアの暗躍なのか。

はたまたその両方なのか。

はっきり言えることは「アメリカ優先主義(専一主義といっていい)」の陰で、米国の存在感が希薄になってきているという事実です。

No title

言って悪いのですが、トランプ閣下は内向きでしょう。

没落した白人労働者や中産階級(この層は、自身の支持基盤の多くと被ります)の救済で、頭が一杯なのかも知れません。そうでもなければ、隣国のメキシコの反米感情に神経を尖らせて来た米が、国境に壁を建設。その費用を同国に吹っ掛け、無用の敵国に仕立て上げようとする。また、自国が牛耳っていたTPPから、一方的に離脱し、我らにリーダー格の地位をお譲りになったり、中国は元より、同盟国に貿易戦争を吹っ掛ける様な愚行は…。

だったら、同盟国と言う美辞麗句で飾られた、影響下の国々(我らも…)は、戦略の立て直しと段階的でも、自立を考えざるを得ないでしょう。取り分け、毎日が戦争のイスラエルは…。また、この情勢下、中露二大超大国による切り崩し&瓦解工作も…。

尤も、トランプ閣下は、いざとなれば、同盟国と言う美辞麗句で飾られた、影響下の国々(我らも…)は元より、中露二大超大国相手ですら、デール出来るとでも思っているかも知れませんが…。

No title

> th3**3さん

早速のリプライをいただいた。
中東情勢など、日本人は原油価格への跳ね返りばかり気にしているが。

これは、アジア地域にも形を変えて来る波なのです。
安全保障環境の変化と、米国のヘゲモニーの後退が波状的に見舞ったとき。
我が国のとりうる最善の進路を、指し示すことのできるリーダーが立つか。

少し暗澹たる心持でおります。

No title

石油の一滴は、血の一滴。
是は、我らの骨髄にまで染み渡った過去の苦い教訓から、来ていますから…。

とは言え、米が内向きになると、同盟国と言う美辞麗句で飾られた、影響下の国々(我らも…)は当然の事ながら、無風でいる事は出来ません。

何故なら、非友好的な中露二大超大国に取って、アジア地域が、絶好の草刈り場と化すだけでなく、日本の周辺諸国の中でも、パワーバランスの乱れを自国に有利な方向に持って来ようとするでしょうから。

一方、我らと言えば、現政権にユルフンな処は多いです。

しかし、それでも、ベターな施策を行ってはいます。一例として、米の一方的な離脱で、瓦解しようとしたTPPを、他加盟国と共により現実的な物に再編しました。また、EUの前身、ECは日本の経済発展に対抗した側面もあり、我らも貿易問題では、随分、苦い思いをさせられました。しかし、アジア、太平洋勢力と欧州圏勢力、互いの勢力間交渉が出来るまでの関係になりましたから。

とは言え、ユルフンな処を緩和出来ないと、其処を突かれ、挙国一致体制が取れません。そうなると、またもや後手を…。

No title

> yakozen888さん
みかたによればイスラエルのロシア、イラン(同盟)にはまず国内を固める必要が出てきているのでしょう。

No title

> yakozen888さん
我が国のリーダーの重要性は今や世界の重要性にも加えられる要素となりました。党も議会も民主的な方法で選べるところが強みだと思いますが・・・

No title

> th3**3さん
とは言え、外交の重要性は変わらず、元革マルシンパの年齢層もテレビばかり見ないで、世界の現実に目を向ける必要ありと感じました。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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