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日本兵の射撃能力


写真は、古式泳法の演武であろう。(jap soldier「Training For Malaya]より)マレーシア攻略への訓練
演武は、鎧の兜を被り、騎兵銃をプールのようなところで泳ぎながら狙いを定めると言うシーンだ。

東京オリンピック1966年、の水泳競技の間にこの写真とまったく同じような演武の映像をテレビで見た記憶がある。その際、短めの村田銃を使用していた。この騎兵銃のような短い銃は現在の銃砲所持許可では所持できない。演武者は侍の兜を被り、褌姿でプールの真ん中まで泳いで来て、空砲を撃った。
弾薬に蝋を塗ってあると、解説者が2度も言ったことも覚えている。

これを火縄銃でやったのならすごいが、火縄銃射撃の教本は射手は褌姿だが、泳ぎながら火縄銃を発射するのは無理だ。鎧兜の兜姿なら銃は火縄銃でないと時代が合わない。火縄銃は、
水が少量でも火皿に掛ったら、もう発火しない。だから古式永法に火縄銃射撃が本当に存在したのか、疑問はある。
水中からの射撃は完成された実包を使わなければ困難であるし、どんな銃でも何よりも銃腔に水が入れば危険だ。
泳いで来て、小銃を発射してもまずは命中しないだろう。陽動作戦にはなるであろうが、効果のほどはどうか。

この記事は、
「日本兵は攻撃する地域に合わせて似たようなところで様々な想定の訓練をしてきた。-略ー
日本兵の目は照門から遠い。(正確に狙っていると言う意味)
各種のレポートから日本兵の射撃能力は高い。人体の傷のわずか10%がひざ下、臀部より下が20%、
樹木の傷をみると地上より75cmくらいにきている。(人体なら急所に当たる危険な高さだ)
また日本兵は匍匐前進の名人だ。」

敵がそうだから、我々も身を低くして、臨まなければならない。と言う教訓に使った記事だ。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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