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映画「ノマドランド」

ポスターの景色が懐かしくて、この映画がアカデミーにノミネートされたころ、日比谷で通りかかり時間が合ったので、東宝シネマズで見た。
全然、フィーバーになっておらず、通のようなオタクのようなカップルがちらほらいた程度の入り。

良い映画だった。
主人公は50代女性(フランシス・マクドーランド)、ネバダの鉱山から、大型バンで米国中西部を北から南への走り、
生活している。2010年頃の話だ。リーマンショックで家を失い、流浪する民(ノマド)が大勢出た頃だ。
アリゾナのセッションに参加して同じ境遇の人達と知り合う。
定住の誘いもあるが、やはり流浪を選ぶと言うのがおちだ。
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ネバダ、アリゾナ、ユタ、カルフォルニア、ダコタなどが舞台だ。撮影が綺麗だ。
夏の間はイエローストーンなどの国立公園で臨時雇い、年末はアマゾンの配送センターで働く。
アマゾンまで生き延びればほッと言う感じらしい
車がダウンする。修理は2700ドル、壊れたまま売れば5000ドル。妹に金を借りる。
彼女に「昔から難しいが正直な人だった」と言われるが、人間の不器用さは治るものではない。その演技が上手い。そしてそのような不器用な年代があった。子供頃はベトナム戦争で。

米国人はこの手のさすらいものが好きだ。そして中国を批判した中国生まれの女性が監督賞を取った。
現在はコロナでまたさすらい人が増えているのではないか?
アカデミー賞にも筋書きがあるように感じる。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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