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小林 郁著「鳥島漂着物語」

伊豆諸島と小笠原の中間にある伊豆鳥島はアルバトロスの繁殖地で有名だったが、現在は天然記念物に
指定され上陸することは出来ない。
江戸期に近海海運や漁業の遭難者が流れ着いた話は幾つかあり、土佐の万次郎の話のその後の彼の
活躍とともによく知られている。

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漂流者はチームワークで船を建造して伊豆諸島まで北上し、生還していた。
個人が持つ技術や限られた道具で工夫し、皆で難局を乗り切る、普通の日本人の生態が漂流と言う
極限で生きると言う話は現在でも感銘を呼ぶ。
合同で船を作った3組の漂流者は船の雛型で設計し、鞴を作り集めた鉄を加工した。木材を拾い集めるなども。
それと筆者は仏教を学んだ、当時の庶民の宗教観もなかなか興味があった素材だった。

それにしても20世紀初頭、鳥島の開発権を取得して人間が1000万羽以上の鳥を殺して、アルバトロスは絶滅
しかけた。現在もその繁殖に環境庁はやっきとなっているが・・
江戸期、この島では硝石が取れたはずだが、幕府はそれに目を付けなかったのか?は私の個人的な疑問だが。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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