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この一枚、砲隊鏡と標定機

第二次大戦中の帝国日本軍の装備品だ。
ふたつとも完全品。
三脚もしっ]かりしており、レンズの状態も良い、フィルターなども完備。
収容箱も傷んでない

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「日本の武器兵器」に掲載していないが・・
砲隊鏡はカニの目と言われ、レンズを覗いて目盛にあう対象物のサイズで距離を
測る光学機器を言うが、使い方は分からない。このものは九三式。
砲が発射され着弾の距離を観測により指示すると。
キム ジョンウンさまも同じようなものを良く覗いていた。

標てい機も同じようなものだが、これは工兵隊が測量に使用したと言う。

いずれにせよ少し研究してHPに掲載する。
完全品はとても少ない。これらの装具品も日本のものは何が優れていたのですか?
と聞かれたら、やはりレンズの質、携帯性、頑丈などのキーワードが思い浮かぶ。
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コメント

No title

>標的機も同じようなものだが、これは工兵隊が測量に使用したと言う。

地上標定機は砲兵の装備ですよ。敵陣地の座標を正確に図上に決定するために使用されるもので、砲兵重観測車の搭載品です。
戦中の公文書にも、砲兵重観測車に搭載する地上標定機の運用変更に関する文書や、新設の砲兵連隊へ地上標定機の支給を要請する文書、砲兵科学生への教育のため地上標定機に関する書類を要請する文書など、多数のものが残されています。
工兵が装備していたのは、「九二式角型双眼鏡」ですね。

No title

これほどの装備が完品で残っているのことは,素晴らしいですね。

No title

この2点は車を運転して2時間の郊外の人、日本に駐留していた砲兵隊技術士官だった人の家に行ってきた。
GHQの持ち出し許可が中に入っており、また彼のこの2点の評価と性能を書いた文書を貰った。

No title

調べてみたら、「工兵隊が測量に使用したと言う」って、そもそも須川先生の憶測じゃないですか。しかも根拠が「砲兵には似たような造りの砲隊鏡があるから、標定機は工兵の装備だと思う」だけって、そんな素人みたいな雑な推測をさも事実のように書かないでくださいよ。標定機は砲兵観測車の搭載品だし、工兵には三脚・カニ目型の「九二式角型双眼鏡」が別にあるんです。

いくら貴重な実物に触れたからって、知識がなければ正しい判断なんかできませんよ。素人が零戦と隼をみて「形が同じだから隼は零戦のコピーだ」とか言い出すのと同じです。

研究者を名乗るなら、せめて国立公文書館の資料を検索するくらいのことはしてください。インターネットで10分もあれば確認できることです。

No title

ブログ管理者は,『いずれにせよ少し研究してHPに掲載する。』と言っ
ているのだから,現時点では,研究の端緒の紹介と私は理解しました。
研究に対する評価はそれを待って行うのが,大人だと思いました。
しかもこれは原稿用紙一枚の程度のブログ記事ですよ。

No title

>研究に対する評価はそれを待って行うのが,大人だと思いました。
確かにおっしゃる通りです、言葉が過ぎておりました。須川先生と御不快になられた方にお詫びいたします。

経緯を説明させていただきますと、もともと須川先生のHPやブログは、明らかな初歩的誤り(兵器の解説では地対空ミサイルのことを艦艇を狙うミサイルだと説明したうえ対戦車ミサイルの写真を張り付けたり、中東情勢の解説ではイラクとイランとシリアを混同したうえ年代も間違えたり)を掲載されることがしばしばありました。また、(私から見れば)乏しい根拠で他の研究者の定説を「誤っている」と決めつけるようなこともありました。しかも、指摘を受けても修正も削除もされておりません。単なる「軍事ブロガー」ならともかく「研究者」としてその姿勢はいかがなものかと感じておりました。HPの内容はWikipediaに引用されたこともあり、研究者が間違った情報を流すと影響範囲が大きいのです。

No title

(承前)そこで本件ですが、須川先生は以前から何度か地上標定機のブログ記事を書いておられました。そこでは「ある人は砲弾の着弾を観測するためと言っていたが、それは砲隊鏡の役目で、地上標定機は明らかに異なる目的のための機器だ(略)この地上標定機は、工兵などが地図の製作、陣地や砲台の製作のための測量に使った機器であると推定する。」と「個人的推測」をされていました。ところが、本記事ではそれをいきなり「これは工兵隊が測量に使用したと言う。」と、さも定説のように記述されました。
この分野ではすでに先行文献があり、宗像和広・兵頭二十八両氏の「日本陸軍兵器資料集」や佐山二郎氏の「工兵入門」などに解説がありますし、当時の資料の一部も国立公文書館のHPで閲覧可能ですが、それらを一切無視した「新説」です。つい、「ろくな知識もないのに、先人の研究を無視して軽薄な新説を公表して、信じる人間が出たらたまらない」と感じ、失礼なコメントとなってしまいました。改めて、不快になられましたら申し訳ありません。

No title

須川さんの日本軍の装備品の書籍も他に類似のものがないので購入しましたが、アメリカの研究者の書籍に比べて明らかに素人のテキスト、という感じが拭えませんでした。アメリカの書籍は現物の取材はもちろんの事、詳細な画像を多数掲載し、客観的な事実を記述するのが普通ですが、須川さん著書は現物を取材しているにも関わらず、細部の画像はないし、テキストも研究というより個人の憶測感想の羅列、としか思えませんでした。

No title

すばらしいコメントをありがとう。感謝します。
もう少しポジティブだとさらに良かった。
どこかの学芸員さんのようの。

No title

昭和七年十二月陸軍省印刷の<地上標定機取り扱い法>の第1章の冒頭にはこうあります。
地上標定機ハ標定竝射弾観測ニ方リ水平角及俯仰角ヲ観測スルノ外弾道切線標定ニ用ヒ所要ニ應シ潜望式経緯儀ニ代用ス

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貴重な情報ありがとう。このものはある博物館が希望してのですが、その尊大な態度にはへきへきして今は自衛隊にあります。誰かが研究してくれるでしょう。斜体の文

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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