FC2ブログ

記事一覧

木工の粋、タバコ盆


かつての日本の木工技術水準は創造できない高度なものがあった。
先日、樽か桶職人の道具を紹介したが、固い木目の綺麗な材料を使用し、それに透かし彫りをして、様々な小物を作成した。
新しいものでも半世紀以前で、古くは江戸時代のものだ。
探せばどんな家にも幾つかはまだ残っている。

このタバコ盆、中には金属か陶器の小さな火鉢とタバコ、キセルなどをセットにしていれて、タバコを吸う家のなかの各所に持って行った。欅(けやき)製、漆塗りだ。
例えば、囲碁将棋をするなら、横に置いて使い、縁側で近所の人間と話をするならそこに持って行った。

良く観ると、全面は富士山を意匠しているが、雲が透かしなのだ。木目も空気の流れに見立ててある。
当時の職人にとってはなんでもない作業だが、失敗なくここまで綺麗に作れるのはなかなかの腕だ。
また取っ手も凝っている。その曲がりだ。これも1本の木を切り出してある。

紙巻タバコが出る前は刻みタバコをキセルに入れた。
本当に一服しかできなかったようだ。健康にはこの方が良かっただろう。僕の年代が恐らくそういう姿の喫煙を見た最後だ。それから紙巻になり、今はほとんどが禁煙だ。
これも時代を感じる。

大きさが良い、幅20x奥行き15cmほどなので、僕は文具を入れる用具に使っている。
中に各種のペン、鋏、ペーバーナイフ、物差しなど事務に必要なものを入れデスクに置いてある。

先日、妻が35年間使ってきた包丁の柄を自作したが、不細工な出来だった。

スポンサーサイト



コメント

No title

そうだね!タバコは健康に良くないから・・・、小物入れにする発想も面白いね。でも昔の人は・・・、小物入れを使っていなかったのかなぁ。

No title

箱類が、硯箱とか、裁縫箱、化粧箱など沢山あります。
螺鈿とか、漆とか、芸術品的な仕上がりものも多いです。
今の若い人は昔のものに、皆余り関心ないみたいですね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

japaneseweapons

Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



刀,弓,槍,薙刀,甲冑,鎧,火縄銃,軍用銃,機関銃など日本の武器や兵器に関する須川薫雄の研究を紹介はここ:
日本の武器兵器.JP


スポーツアンティークは、スポーツ用品や玩具、江戸期からの日本の食器、家具また、合法的な武具・火縄銃や軍装備品もマニアの方々に用意しております。米・日で約40年間に渡り仕入れたものです。



現在の閲覧者数:
カウンター :

月別アーカイブ