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日本人は関心がない「シオニスト」

昔、山本 七平さんが週刊新潮に「日本人とユダヤ人」というエッセイを連載していた。
非常に面白い観点からの日本人論で、彼の戦中、戦後の経験談から日本人の立ち位置を
ユダヤ人と興味深いテーマで繋いだものだった。ユダヤ人の生き方、生き様ととても肯定的にとらえていた。

世界のユダヤ人社会は19世紀末に「シオニズム」という思想がまとまり、その運動が国連のイスラエル建国のもとになったと。「シオン」はエルサレムと同じ、聖地という意味らしい。ユダヤ教、文化の復興と言う論理だ。でもユダヤ教のオーソドックス派は実は反シオニズムであり、イスラエルの地はパレスチナに返すとしているらしい。
とても複雑だ。欧米でも近代社会で財をなし、エスタブリッシュ層になった人たちには関連が薄いと。
ホロコーストがシオニズムへの反感だったか、の学問的記述はあまりみない。

米国のユダヤ人社会はとても力がある。
それはホロコーストの反動、それに関連した欧州と参戦が遅れて防げなかった米国自身にあるという背景からでは
ないかとする人たちも多い。


いずれにせよ、日本は欧米とユダヤ人論は共有していない。
とても複雑で今から日本人が元から学ぶことは無理ではないか?
だからハマスとイスラエル戦争は欧米、アラブとも異なる観点でみるべきだろう。
RUSEU.jpgこの人の性格を利用、理性を失わせている

話は変わるが、日本はシオニストを自認したエマニエル大使によくぞアグレマンを出したとも言える。また、、
気が狂っているとしかみえないイスラエル首脳たちは、ハマスの描いた筋書き通りの罠にはまりつつあるし、
このままではナチス以来の新たなとてつもない脅威が待ち構えているとしか感じられない。
人質は全員、パレスチナ人は数10万人死亡となろうともハマスもイスラエルもドントケアの
様相だ。
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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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