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日本刀剣の小柄(こづか)とは何とためにあったか。


日本の刀剣鞘の横には小柄という、小さな小刀が入っている。もうひとつ笄(こうがい)が反対側に入れてある場合もある。(後述)

鍔(つば)に空いた穴から刀を抜かずして取り出せる。
時代劇で手裏剣のように投げるシーンがあるが、どうみても武器になるようなものではない。

この脇差は刃は大きな反りがあり、背の部分3分の2ほども削り込んである。なぎなたの先端のような形だ。事実、そういう刀や脇差があったらしいが。

小柄の柄、鍔、縁頭、全て水鳥の意匠だ。
鳥は鍔、縁頭は雁で同じ沼の葦で続いている、小柄はコウノトリ、と種類も異なる。鍔は黄銅のような金属、縁頭(柄の前後に来るもの)は四分一という黒い金属だ。

小柄には「近江守藤原久道」と達筆に刻まれているが。この銘は価値があるのだろうか。

これはどうみてもペーパーナイフだ。江戸時代の侍、多くの事務方が紙を切るのに使ったのだろう。

この刀、思い出がある。

25年ほど前、パリからロンドンを経由して東京へ帰る途中、パリ発が遅れ、ロンドンのJAL便に間に合わなかった。他に3人の日本人がいたが、皆お金がない。ホテルは空港にエアラインが用意した。

僕が全員を支社へ連れて行き、しかるべく金額を借り、それでタクシーに乗ったり、食事をした。
あとから他の皆さんは送ってきて返済したが。川崎の豊田さんと言う電気屋さんがいた。

皆と支社の近くを歩いているとき、アンティーク屋で見つけ、支社で借りた金額から買ったものだ。

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コメント

No title

いや、良いものを沢山お持ちですな。茎尻が一文字ですから、確かに薙刀からの刷り上げ刀身でしょう。

こうした拵え一作というのは貴重で、永く保存すべきものです。
国内ではすぐに金具をばらにして、売買しやすくしてしまいます。

武家の礼法である小笠原流には、日々の立ち居振る舞いにいたる事細かな決め事が定められています。そのなかには「果物のむき方」まであって、小柄をこう使えと。現代で言えば肥後の守、スイスアーミーナイフのような存在でしょうか。

小柄作りは刀鍛冶の余芸でもありますが、専門の職人の手になるものも多く、材質・火作り・焼入れまで日本刀と同じ工程で作られます。手を抜いた安直なものではなく、研磨すれば立派な刃紋を鑑賞する事が出来ます。
「近江守藤原久道」は京都の新刀鍛冶として実在します。小柄職人は、よく刀鍛冶の名を僭称するのでなんともいえませんが。

No title

鑑定ありがとうございます。刀剣の小道具は芸術品だと思います。
デザイン、細工。小柄は便利道具だったのですか。僕にはとても武器とは思えなかったので。

No title

小刀は小柄袋の中に茎が、ただ差し込んであるだけで、目釘で固定はされていません。
正式には、茎は松脂で接着してあるので、お湯で温めれば小刀は柄袋から引っ張って抜けるわけです。
時代劇のように手裏剣になったり、武器に使える設計ではないようです。
鍔と小柄袋は黄銅に黒く色揚げした赤銅の象嵌と、江戸後期から幕末頃と見える上品な作です。

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Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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