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侍文化の豪華さ


幕末の欧米へ使節として渡った侍たちは、絹のミッドナイトブルーの着物、ふんだんに使う和紙、そして豪華漆器や武具で、欧米人を驚かしたことは以前も書いた。とにかく欧米人の目には豪華で洗練されたものに映ったようだ。

この脇差、いつどこで手に入れたか記憶はない。
多分、ニューヨークの今はないアメリカンアンティークセンターだ。

頭は無地だが、縁、鞘の金具にも同じ柄の象嵌がある。
鍔は唐獅子牡丹。刃も悪くない。

面白いのは小柄と揃いの笄(こうがい)がある。左側。
小柄、笄には鶏(にわとり)が意匠してある。小柄には雄と牝2羽、笄には雄Ⅰ羽、いずれもタンポポのような草がある。盛り上がり、良く出来ている。鶏の表情まで描いてある。

小柄には、「山口主水正○清」の銘。ヨコゼンさんが言うように刃紋も見える。

笄は何に使ったものだろう。
ちょんまげなど頭の髪の手入れに使ったと言われている。頭の部分は耳かきとも言われているが。
だからこのような脇差のような刀にも、事務方が使う道具、身の回りの道具などが仕込まれていたのだ。

柄は巻きなおして貰った。良い目抜きが入っているのに紐が痛んで落ちそうになっていたからだ。

うちの近くに麻布笄町というところがあった。今は広尾だが。
そこでは笄を作る職人が住んでいたそうだ。
ちなみに新堀町、今は南麻布は刀の砥師がいたと言う。船坂 善兵さんもそこに住んでいた。
船坂さんの息子さんは刀には興味はなかったらしく跡を継がなかった。

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コメント

No title

>柄は巻きなおして貰った。

刀剣の全国団体は拵えにも鑑定書を発行しているのですが、理不尽なことに柄糸を現代に巻きなおした拵えは時代が損なわれたとして、不合格にするそうです。
これなどこまった馬鹿な話で。古来柄糸は汚れるとどんどん巻きなおした消耗品。正月の挨拶回りに汚れた柄糸の刀を帯びてゆくのは無粋だとして、師走の柄巻屋はかきいれどきだったと、江戸時代の書物に残っているほどです。

そんな風に公然と声を上げたので、私は登録審査員の推薦はもらえなかったようです(笑。現在は役員も入れ替わり考えが改まったそうです。

侍は質素を旨としながらも、刀と装具「表道具」には金を惜しみませんでした。画像の品など、家禄の高さを無言の内に示したぜいを尽くしたものでしょう。少々鍔の大きさのバランス、金彩の色のキレの悪さが気になりますが、これはモニター画質のせいかもしれません。

笄は頭を掻くために使ったといいます。
夏など結った頭は痒かったと思いますが、人前で笄で頭を掻くなど。みっともないまねはしないのが武士というもの。やせ我慢に近いですね。

No title

鍔はおっしゃるとおり、寸法が合っておりません。切羽の中まで象嵌が入ってます。しかしうまく加工してあるので、職人の仕事でしょうが。シャンプー、ヘアトニックもない時代、頭はかゆくなったでしょう。

No title

侍は柄は自分で巻きなおしたとも言われてますが。そのくらいの手入れは出来たようですが。

No title

薩摩の下級武士(郷士)は、片手巻きという簡略した方法で自分で巻いたようです。
示現流の拵えは長い棒柄なので、巻き代が高くついたからでしょうか(笑。柄下地に鮫皮も張っておりません。
江戸詰めの武士の間では柄巻きの菱形をなるべく大きく取るのが、粋だとして流行したそうです。これはこれで、惰弱というべきですが。

No title

江戸期は長かったので、いろんな流行があったのでしょうね。
また地方により各々特徴があったと思います。明日見てもらいたい、
柄がもうひとつあります。

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Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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