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犬の鍔(つば)と紐巻柄の脇差


また、古い刀剣の拵(こしらえ)だ。
ヨコゼンさんのコメントにもあったように、一般的な柄巻きは絹の紐を交差させて、頭のところで結ぶ方式だ。

この脇差は反りがあり、うねりのある刃紋だ。

柄は平たい木綿か麻の紐を巻きつけ、頭は、一般の柄のように結んである。
漆で固めてある。雨に濡れても大丈夫だ。
縁頭は無地の鉄製だ。
目貫は中に入っていて見えないが、紐を開けるようなことはしたくない。菱型のものだ。

鍔は首輪を付けた「犬」が綱を咥えている図柄だ。綱は細かい縄目が入っている。これが鍔の枠を構成している。
綱の反対側の意匠は何を意味しているのか分からない。貝殻のような形だ。
犬の首輪、貝殻のようなものには小さいが金の象嵌が入っている。
犬は「犬侍」と言われたのか、こういうものの意匠には使わないとも聞いたが。綱吉将軍の頃は、現在以上に犬を大切にしたらしいから。分からない。

変ったものだから収集したのではない。
このとき、1970年代半ばは何でも珍しく、価格が買える範囲なら手に入れた。
ビレッジのディビットの店だった。
刃は船坂さんに砥いで貰った。

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コメント

No title

すっかり、鑑定承り掛かりのようになってしまいましたが。画像での印象ですので、くれぐれも割り引いてお聞きおきを。
拵え付きの刀剣は、当時の暮らしがわかって楽しいです。私など将軍の飾り太刀より、一般人の拵えのほうが世相・風俗上興味があります。

これは道中指しですね。柄の弱点は水にぬれることで、石のように硬い鮫皮(エイの皮ですが)が、ぐにゃぐにゃに軟らかくなって柄糸も菱が崩れてしまいます。
桜田門外で大老を警護していた武士が、遅れを取った理由と喧伝されている柄袋は柄前を濡れから守るカバーです。警護がそれしきで遅れをとったかどうかは、定かではありませんが。

画像のは密に組みひもを巻いた上に漆をかけたわけで、防水という点では完璧でしょう。刀身は茎の錆具合から新刀から新々刀でしょうか?いずれにしても、時代のあった初い良い品です。最近では見なくなりました。

動物で、犬と羊の意匠は確かに珍しいです。正月にアワビの貝殻に紐を結んで、「犬じゃらし」にした図を見たことがあるので、そのあたりの図柄かもしれません。

No title

「あわび」なるほど、合点が行きました。穴も開いてます。犬を遊ばせるものだったのですか。情報ありがとうございました。
道中差し、これも雰囲気がありいいですね。この鞘に合う、革袋もあります。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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