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メキシコシティの悪夢


1986年、ワールドカップの仕事をした。
準備に2回、大会中の立会いと3回行った。ファイナルに行き、マラドーナの6人抜きを見た。

メキシコシティは高地にある。確か2400mくらいだ。直ぐに頭が痛くなるだけでなく、人心も悪い。
空気は悪い、水は汚い。

仕事中に拳銃を持っていたのはこのときが最初で最後だ。
現地の鈴木さんのS&Wで、カミノリアルで要人警護をしていた警察責任者が携帯許可の書類を呉れた。
警察責任者は馬鹿に親切で、市内どこかに行く時はポリスカーを出してくれた。

クライアントの招待客が泊まっていた山を越えたハシェンダ(リゾート)に夜中に帰る途中、山の中で
裸の男がふらふらと道に出て来た。
リムジンの助手席にいて僕は、とっさに実弾の入った拳銃を手にしていた。近づいたら撃つつもりだった。

途端、運転手はアクセルを踏み込み、男を避けて、加速した。
そこで止ったら終わり、山賊が隠れていたから。
運転手がグルのときもあるが、撃ち合いになれば真っ先に奴が撃たれるから、僕の手の拳銃を見て、瞬間的にアクセルを踏んだのだろう。
かなりの現金と100人分のチケットを預かっていたので、大変なことになったかもしれない。

ハシェンダに着き、ショットガンで武装した警備員が門を開けてくれるまで、S&Wを握り締めていた。
後部座席にいた会社の上司のズボンが濡れていた。度胸のない奴だった。
この経験で、自分で自分の身を守ることの重要性を痛感した。

要人警護の責任者が決勝アルゼンチン・ドイツ戦に息子10歳を、僕の横に座らせてくれと頼みに来た。
顔パスで入れても席がないと危険だからだ。試合中、その子はずっと僕の横にいた。
上司が喉が渇いた、トイレに行きたい、と言うときにその子はとても役にたった。

少年は試合を食い入るように見ていた。制服の父親は時々来て、僕に記念に1900年の10ペソ銀貨を呉れた。
その銀貨はクライアントの松浦さんが貸してくれと言い、まだ返ってこない。

画像は製作したビデオテープ、この裏表の写真は私が撮影し、権利は私にある。右はクライアントのサインの前でマラドーナが6人抜きをしているシーン。

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コメント

No title

本作には、米軍が使用している拳銃や、
テロリストの代名詞とも言えるライフル、
そして手榴弾、発煙筒など、
戦場では欠かすことのできない武器が多数登場。
ここでは、数ある収録武器の一部を紹介していこう!
→ダイアーまだですか?

No title

ちなみにSW38口径、銃身は2インチ半でした。

No title

S○NYの人から聞いた話ですが、昔のメキシコの警察官は失業対策での雇用が多くて「チップを出せば何でもする」との事でした。

No title

その通りです。僕はなぜか警官の間で人気者になり、気持ちが悪いくらい。ポリスカーの後ろにふんぞり返り、あちこちタクシー代わりに
使い、まあ、あげるものはあげました。退屈ならこれを、と押収したポルノを出されたときはさすがにうんざりでしたが。

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Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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