fc2ブログ

記事一覧

刀に銘を切る。


大刀剣市でのデモだ。

珍しいものだった。
鉄(柔らかい質のものだろうが)に文字を彫って行くものだ。

小さいものはキーホルダーに付けたりするのか。

鑿と小型の槌を使い、トントントンと作業していた。

綱取ジョウちゃんも「のらりくらり」とわりと大きな鉄板に彫って貰っていた。

3日間、別な職人が2人づつ担当したそうだ。

文字はけして美しいものではないが、鉄にこれほど簡単に刻めるとは思わなかった。

と言うことは偽名と言うのは、そんなに難しい作業ではないなと。
時間を掛けて慎重に実物に真似て彫れば、紙に書いた筆跡と異なり、かなり上手に真似ることが出来るのではないかと。

偽装はお菓子やだけではなく、伝統的に行われていたものだったのだろう。
日本の偽装の歴史、欧米より銘があるだけ、銘を重んずるだけ多いがどこから来たものなのだろう。

(この職人さんたちはまじめな人たちで偽装とは関係ない。)

スポンサーサイト



コメント

No title

製品に職人の名を残したのは、わが国の伝統でもあるようです。
中国にも古来器用な腕のいいクラフトマンはあまたいたのに、ほとんど名は残っていません。対して、大工の名工、左甚五郎が集めた名声と尊敬は、当時大変なものでしょう。
職人やもの作りを大切にする国風というべきですね。

刀の銘も天皇家が全て名を刻むように勅令を発したと、伝説的に言われてはいます。中世に一介の職人が自分の名を書けただけでも、大したものだといわなければなりますまい。
名工の作品は作者が生きている同時代に、もうニセが作られていたそうです。偽装の歴史はもの作りと共に長いですね。

No title

名のある芸術家や職人にとって偽名、偽装は避けられない事実だったのでしょうね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


現在の閲覧者数:
カウンター :

月別アーカイブ