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兵器が思想を吹き込む


日本の小銃(三八式や九九式)の上には「菊の紋章」が刻印されていたが、私はこれは銃を「天皇の兵器」にするというような陳腐な理由ではなかった、と述べた。しかし、兵器が人間に思想を吹き込み、兵器を神格化すると言う背景はあったかもしれない。
カラシニコフ「AK-47」アサルトライフルは、人間に「反体制」と言う思想を吹き込む兵器として登場し、約半世紀にわたり世界に混乱を引き起こしたことは事実だ。「AK-47」を保持する者は体制を打ち壊す象徴的な改革者と言う錯覚を演出した兵器と言えよう。
AK-47は小銃と短機関銃(拳銃の弾薬を使う自動銃)の中間をいくもので、小銃より小型、拳銃より威力ある弾薬を使用する自動銃だ。30発入り箱弾倉を下部に装着する。ガスを銃身の上から抜いて機関部を稼動させる。機構がとても簡単、堅牢、しかも部品数が少なく簡単に製造できる。推定では約3000万挺製造され、世界中、紛争あるところどこでも使われた。アメリカ軍はベトナムで、ソ連軍はアフガンで、この銃を持つ反抗者にてこづった。開発者、カラシニコフはソ連軍の軍需関係者で、正式な教育を受けてなかったが、兵器の技術提案で頭角を現し、AK-47を設計した。もし西側の開発者であったら、そのライセンス料は大変な額になっただろう。しかし彼の手元には一銭も入らなかった。彼の伝記を読むと、本当に技術が好きで、創造的な、人格者である。日本の南部麒次郎氏を彷彿とさせるような人物のようだ。
現在、ロシアで、カラシニコフをブランドとしてナイフなどアウトドアものを販売していると言う。
Ak-47は近くで撃たれると飛び上がるようなけたたましい音を出し、稼動も良い。しかし命中率は極端に悪い銃だ。写真は日露戦争中、三十年式小銃を保持する日本兵小隊。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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