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九九式軽機の眼鏡


九九式軽機(九六式も)には、銃の右側にクランク状(プリズムを利用した)の2・5倍の照準眼鏡が装着された。

しかし、銃の右には二つの蓋が出る。

上の開いている蓋は、弾倉口に使用しないときに塞いで置くものだ。
これは使用時には開いたままになる。
この画像では弾倉が装着されている。

下の横にある閉まったままの蓋は排莢口の蓋だ。九九式ではこう棹(ボルト)を引くとバネで開く。
(九六式は空薬莢が飛び出るときに空く。)

眼鏡の外を向く口は、この二つの蓋の隙間から覗く、とても細かい設計だ。
左には目視の照準があるので、視野が狭くなる眼鏡は薄暮用だったとも言われてる。

現在は夜間戦闘で銃に暗視鏡は不可欠だが、日本では70年余前に、正確には暗視ではないが、眼鏡を採用したわけだから、日本の考え方、技術もなかなかだった。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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