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茄子環を使ったスリング(負い帯)


日本軍は軽機、自動短機関銃そしてそれらの装具に「茄子環」と言う金具を使用した。
野菜の茄子に形が似ているから、そうよんだのだろう。

軽機など10kgくらいの銃に付ける負い皮(帯)と、一〇〇式短機関銃、弾薬150発入れ収容嚢、弾倉入れなどに使用した金具は厚さが異なる。

この九九式軽機には厚い金具と尾錠(バックル)が付いているが、帯の布はあまり厚くない。
皮革の場合は小銃よりかなり厚い、長いものだ。
しかも布は時代を経て、縫い目は殆ど切れていた。

茄子環は鉄製で黒く着色されている。

裏の板を押して皮、銃の環を入れるとバネで戻り、外れることは少ない。

これが両端にあり、真中の尾錠で長さを調整する。

アメリカの友人から写真が送られてきて、これは本モノかの問い合わせがあった。
茄子環は珍しい方式で、複製品(ダイキャスト製)もあるので、材質で見ろと返事してやった。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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