落語ブーム
- 2008/07/26
- 03:56
落語(おとしばなし)はおよそ300年の歴史のある「話芸」で1990年頃、最悪の時期であったが,
現在は落語ブームだそうだ。
昨日、京須 偕充氏、落語プロデユサーの話を聞いた。
氏は僕より1-2年上だが、現役のプロデユサーとして、落語イベントや録音、CDなど商品化の仕事をしてき、落語評論の一人者だ。
ところが、ほとんど同じ年だが、僕は落語、一つの話を始めから終わりまで、何も落ち着いて聞いた記憶がない。
仕事で1970年ごろ、航空会社機内の「名人会」というチャンネルのテープをビクターやソニーに頼んで作り、これはなかなか評判が良かった。もしかしたら京須さんにお願いしたものかもしれないなと。
今は「お笑い」の時代であることに間違いない。
吉本さんが何でも抑えていて、若者はお笑いが出てこないとおさまらない。テレビのバラエティ番組はほとんどがこの手のタレントでもっている。
僕は古典落語もこの手の流れに飲まれていると思っていた。
立川志の輔、NHKの「試してガッテン」の名司会だ。あと丸顔で紙を染め上にとがらせた上方のタレントが地方のあちこちに行く番組もある。
いわゆる本来の芸をそのまま売りにしているものではない。
落語や歌舞伎、伝統芸の評価は観客もそうだが、やはり師匠が決めるものだろう。がこれが時代の流れか。
京須さんも大体、このような大衆芸で世直しなどできるものではない、と言っていたが、僕は今は落語の
本当の魅力が、本来の楽しみ方で楽しまれているのではなく、やはり「お笑い」の大きなくくりの中で生きているとしか思えないのだが。