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フリントロックのライター


今、なぜ日本が江戸期、火打石銃を採用しなかったか、を書いている。

「鎖国してたからしらなかったのだよ。」と言うのが当たり前の答え。
そんな単純なものではない。

この小さな長さ3cmの卵型のライターは江戸期の贅沢品だ。

横の釦を押すと、火打石(火打石銃と同じようにネジでとめてある)がバネの力で落ちて、火打ち金を打ち、出た火花が下のホクチ(炭と蒲の穂を混ぜたもの、硝石を少し入れることもある)に着火して、その火を火縄などに移した。タバコに直接、つけるには火が小さすぎるだろう。

だから、日本人は火打石銃の仕組みは理解していた。

これと同じ仕組みのもうが西欧にあった可能性はあるが、ホクチの入れが小さい、バネに近いなどの不都合があるので、日本オリジナルのものだろう。

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コメント

No title

>「鎖国してたからしらなかったのだよ。」と言うのが当たり前の答え。

オランダ人が自国で発生したフリントロック銃を、将軍に謹呈していますし。八坂金兵衛はもう全国にいるのですから、模倣はすぐできたはず。このライターなど「作ろうと思えばすぐにできる」証拠と。

ノエル=ぺリン流にいうと自ら封印したからか。
ここは文化の特殊性が発露されるところでしょうか。

No title

そうですね。国内のミリタリーバランスみたいなものも一つの背景だったと思いますが。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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