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日本の火打石と鉄


フリントロック銃の研究をしていると、西欧と日本では、マッチ以前、どのように「火を起して」いたか
に興味をもった。

画像のものは、露天で見つけた、汚い木製の箱に入っていた、石と鉄だ。
このほかに箱は仕切られて、蒲の穂を乾かし、それに炭の粉を混ぜたホクチというものが入っていた。
箱から黒い埃が出てくるので今は家に置いてない。
鉄の長さ10cmほど、石は手のひらで握れるほどだ。

名和先生の話によれば、昭和初期まで各家庭のカマドの横に置いてあり、火を作るためにに使ったと。

このサイズでみると、石に鉄を打ちつけたようだ。そうでないと使いづらい。
鉄砲のフリントロックと反対だが。鉄は長さ10cmくらい、石は手のひらに乗るくらいだ。

またホクチにぼそぼそ付いた火を、薄い板を削り硫黄を塗ったものがあり、それで大きくして、小枝などに付けて火を起こした、そうだ。
家の中なら良いがアウトドアでは出来る作業ではない。

鉄の上の「吉井」と言う刻印は、こういう火打ち金には良く入っている鍛冶の銘だそうだ。

こういう石をチッピングしてフリントロックに使うのは、大変な一仕事だ。

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コメント

No title

久しぶりに投稿します。火打ち鉄に入っている「吉井」は群馬県の吉井町にあった「吉井本家」という江戸時代の東日本一の、メーカー名です。一種のブランドになっていて、現在でも生産をしているようです。通販やオークションでも販売しているようです。また、硫黄を塗った付け木に火口から火を移すと、硫黄部分では滅多な風では火が消えないそうです。

No title

なるほど。付け木も束で買いましたが、実験したことはありません。
何よりも火打石で火を作ったことがないので。百円ライターの文明には驚くばかり。タイムマシンで戻れるならポケットには百円ライターを沢山入れていきます。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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