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壮烈なる印パキ国境紛争 「カリギリ停戦ライン」 戦争映画100選 その98



インドとパキスタンは1947年、英国からの独立来、カシミール地域の帰属を巡り争っている。
インドは人口10億2000万人多くがヒンドゥー教徒だ。パキスタンは人口1億5000万人殆どがイスラム教だ。両国とも核を保有している。(核を有している国同士の紛争は現在世界でここだけだ。)

両国は、英国から独立した時には大小562の国で構成されていた。カシミールは両国の間の山岳地帯にあって、領主はマハラジャ(ヒンドゥー)で、住民はイスラム教徒であったのでややこしくなった。
結果、北側をインド、南側をパキスタンが支配しており、境界は停戦ライン(LOC)となっている。

1949年、1965年、1971年と定期的に両国間に紛争があり、この映画は1999年の双方あわせ1000名近い死者が出たカリギリ高地の戦闘をインド側から描いたものだ。

インドは映画大国で、独特のスタイルで年間500作品という膨大なタイトルを制作している。
この映画はインドスタイルだが、戦闘シーンにはとても力が入っていて、迫力のある作品だ。
映画に出てくるインド兵、グルカ兵を見ていると昔の日本軍もかくのごときであったと強く感じた。
特にストリーはない。衝突から停戦までの戦闘だけだ。インド軍歩兵の装備は良く描かれていた。

LOC(停戦ライン)近くを偵察にでた分隊が何者かに全員射殺されていた。
戦闘の進行状況は、前線と司令部とのラジオ交信を通じて分かる構成だ。多分、インド軍の全面協力下、インド軍資材、兵器、そして軍人も使っていたはずだ。

監督はJPダッタ、音楽 アヌー・マリック、撮影 カリム・カトリ、主な主演はインドの有名俳優達だ。
この作品を見ても同国の映画産業のおくの深さが理解できる。音楽が独特だ。

戦闘は1000m以上の高地であった。
高地の戦闘に長けていたゴルカ(グルカ)兵の大隊が派遣された。高地の上にはいつの間にか、イスラム原理主義者とそれをバックアップするパキスタン軍が待ち構えていたのだ。
インド軍の装備はFNライフル、軽機関銃を主として軽かった。パキスタン側は大規模な砲撃を加えてきた。
狙撃され被弾した兵士はまずは助からない。グルカ兵は内側に湾曲したククリと言う独特の刀で切って切って切りまくる。撃たれても突撃し、銃剣で刺しまくる。被弾しても驚異的な力で立ち上がり手榴弾を投擲する、こういうシーンの連続だった。
死ぬときには必ず家族、恋人との楽しかったひと時が各々の脳裏に浮ぶ。合言葉は「女神カリーのために」「女神ドルカルーのために」と叫ぶ。
敵の死者に対しては「彼もまた誰かの家族だ。兵士であり、人間だ。」と理解する。

グルカ兵はネパール出身で、英国の傭兵であって、現在も英国正規軍に所属するほか、インド軍にも所属している。対日戦にも出てきた。

カシミールは山に住むヤギの毛から「カシミア」という毛糸が出来たところくらいだが、言語は世界で唯一、日本語とおなじ構造だそうだ。

映画の現題は「LOC KARGIL],日本題は「レッドマウンテン」、言語は英語とヒンドゥー語混合。
画像はDVDパッケージの表裏。

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コメント

No title

中国とインドの2カ国で、世界の人口の2割7分を占めています。中国はそれだけの民を纏めることは、困難でしょうね。インドとパキスタンも不気味な存在です。

No title

特にインドと中国、国内の不満を抑えるために本気で衝突したら怖いものがあります。私は個人的には小学生の時、ネール首長が上野動物園に 「インディラ」と言う象を寄贈し、日本の子供たちに喜んでもらう、と言うイベントに出たことがあり、インドには悪い感情はないのですが。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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