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「男たちの大和 」ついに出た日本人の死に様 戦争映画100選 その105



なぜ、世界最大の戦艦「大和」は沖縄特攻に出たか。その物語を極めて日本的に明解に語ってくれた
映画だ。

この作品は佐藤純や監督、2005年12月、角川、東映作品だ。
何と言ってもCGの使用を押さえ、巨大セットと10分の1模型を航行させての撮影が良かった。
物語をもう少し「映画的」にすれば完璧だったろう。
テレビドラマ的な偶然性、非現実性(主人公2人の彼女が両方とも広島で原爆に遭遇するとか、主人公が病院を脱走し出撃する艦に忍び込むとか)はあった。映画は完璧な脚本が重要だ。
この戦争に勝ち目はない、だが「死に場所と死に方」は、当時の日本人の精神的よりどころであった「大和」にもそれを見つけてやらねばならぬ、がこの作品のテーマである。

戦艦大和の下士官(兵曹)と少年兵達が主人公であり、将校は脇役である。
反町隆史の森脇二等兵曹(兵食担当はもったいないが)、中村獅童の内田二等兵曹(九六式3連機銃坐分隊長)松山ケンイチの少年水兵(機銃座)などが主人公である。なお、戦闘艦では非戦闘員も戦闘体制では、機銃座に配置された。レイテ海戦のシーンが迫力あった。戦艦大和はその主砲を敵艦に発射することはなかった。

海軍九六式3連25mm対空機銃(改装により、同艦には130-150門が装備されていた)の射手と、炊事班が主人公たちの所属だ。
九六式25mmはホチキス方式で、15発装填の弾倉を立てる。一つの銃座には
約10名の兵を必要とした。3連装1基には7000発の弾薬を用意したと言う。信管の付いた全長23cmの大型な弾薬なので大変な量になった。これを運搬し、装填するのが少年兵の役目だった。弾倉1個が10kgくらいの重量だから大変な作業であった。弾倉や機銃座に散らばる25mmの薬夾が良いが、3連機銃は本当は電動であり、九六式射撃指揮装置で各機銃座が管理されていたはずだ。映画の機銃はちょっとぐらぐらしたいた。

製作者はこの作品は今の日本の若い人に見せたいとは言っていたが、まさしく今の若い人たちが60年前の日本人の心境を少しでも理解するには良い作品である。靖国問題の理解にも役に立とう。
私は戦時下の日本の様子は知らないが、ロケ場所、衣装などなかなか手が込んでいて、当時はかくありなんという感じが良かった。

「蝉しぐれ」みたいにこれがかっての日本人だと、チマチマ言う作品より、アベンジャー雷撃機が雲霞のように襲ってくる、爆弾が破裂する、魚雷が命中する、血しぶきがあがる、その中で死に場所を見つける海軍軍人と戦艦大和、このほうが今の日本人には理解してもらいたい、日本人の姿だ。

(画像は試写会のパンフレットより。)

外人記者クラブの試写会で、隣の外人女性がつまらなそうにしていたが、この作品は字幕はあっても彼女にはわからないことだったろう。
長淵剛の主題歌「yamato]は感激する歌だ。

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コメント

No title

こんにちは 男たちの大和について書いてみました 戦争はぜったい許せない でもあの男たちの心は純粋だった そんな気持ちです

No title

その通りです。今の私達の心情とはちがいますが、本当に純粋で、共鳴できるところもあるような気が最近してきました。

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Author:japaneseweapons
日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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