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ゴルゴ13が元の 「スナイパー」 戦争映画100選 その108




「Snaiper]は3部作だ。
いずれも主人公はマリンコ(海兵隊)の上級軍曹トーマス・ベケット(Tom Berenger)だ。
彼は50歳、少し腹は出ているが、射撃の名手であり、政府の重要な任務を次々と遂行する。しかし政府の思惑とは一歩も二歩も離れたところでいつも行動する。

第1作は1993年、ペルー出身のLuris Llosa監督作品だ。
ベケットはパナマの反乱軍の指導者を狙撃、暗殺する任務を命じられた。
狙撃はスポッター(横で倍率の高い眼鏡で弾痕を確認する役)と2人で行動する。
このときは反乱軍が雇った、アメリカ人狙撃手との対決になった。

狙撃銃はT-76であろうか。Longbow Tacticalと言う形式で、口径は大きい、333マグナムで(8・6x70mm)の薬莢を使う。重量は6kg以上ある。普通の小銃はせいぜい重いものでも4kg以下なので、かなり大掛かりな兵器だ。有効射程は1400mで、1000mくらいの距離から人間の頭を狙う。

第2作はサイゴンに行く。アメリカ人麻薬王の黒幕を撃つためだ。この作品は多分タイで撮影されたものだろうが、雰囲気は良く出ていた。サイゴン警察の父親がアメリカ軍人だった刑事が相棒だ。
香港警察映画ののりで、テンポよく進むがどうもストリーが明確でない。無理がある。
やはりアメリカ軍人が残して行ったベトナム戦争中の狙撃銃を使う。「地獄の黙示録」からアイデアをいただいていた。

第3作はセルビアの独裁者を殺しに行く。黒人のコール(Bokeen Woodbire)がスポッターになる。
独裁者が車を降りる建物から道路を直線に1kmくらい離れた窓から見事に彼を倒す。
しかしコールは警備隊に捉えられたが、ベケットが彼と政治犯を輸送中に襲い奪い返すと言う筋だ。
最初に使用した近代的狙撃銃は現場に置いたので、現地で調達した第二次大戦中にドイツ軍が残していった、モーゼルKar98KのZf41を使う。1・5倍の眼鏡が銃の真ん中に立っているのが特徴のビンテージ兵器だ。これで、廃墟で、政府側の狙撃手と戦う。数十年前の弾薬の信頼性はどうか。日本軍のものなら
半分は発火しないだろう。発火しても古い実砲は危ないはずだ。
路面電車を軍用車両にぶつけたりかなり大掛かりだ。

いずれの作品も最後はアメリカ軍のヘリがやってきて救助されるという終わり方だ。娯楽作品としては
気楽に見れる。アクションシーン、撮影も良い、しかしいまひとつストリーが明解でない。
段々内容が大掛かりになってきているので、第4作が期待できる。

狙撃銃は眼鏡を付けて直ぐに射撃できるものではない。細かい調整が必要だ。弾薬もなんでも良いと言うわけではない。事前にかなり撃ちこまないと、実戦では命中しない。
ところがいつでも彼は用意してあった銃で、そのまま簡単に撃つ。
また近距離でも狙撃銃でどんどん倒す。眼鏡を通すと狙いが付け難いのに。
ちなみに銃に眼鏡が合わせてあったのは日本軍の九七式狙撃銃6.5mm(2.5倍)と九九式狙撃銃7.7mm(2.5倍と4倍)で、他国のものは銃と眼鏡を相当数撃って眼鏡で合わせる。

これらの作品の元は日本の劇画「ゴルゴ13」にあることは明白で、脚本スタッフに日本名も見える。
画像はDVDパッケージより。日本では未公開か?

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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