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本「鉄砲と日本人」


昨日は朝、泳ぎ、帰って直ぐに着替えて、ウディ・アレンの「(ビッキー・クリスティナ)バルセロナ」を観て、その前にこの本を受け取り、
ジムにボクシングに行った。水泳とボクシングを1日のうちにやるなと、内田君に言われていたが、何となく、勢いがあった。しかし帰りは歩きだったが、ボクシングの汗は冷たいシャワーを浴びても、家まで
続いた。本は読んでしまった。

鈴木 眞哉著「鉄砲と日本人ー鉄砲神話が隠してきたこと」ちくま学芸文庫2000年。
内容にほとんど異議はない。
勿論、鈴木先生は銃を撃つ人ではないので、そういう観点から述べてはいないが、日本人が鉄砲好きであったことに間違いない。一部、伝来に関しては宇田川先生の説も認めているが「倭寇」とは言ってない。

現在では「伝来などなかった。鉄砲は日本人独自の発明」とすら言う人もいるくらいだから。
この本にはないが、鉄砲は他の武器に比較すると、力のないもの、体格の劣るものにも関係のない能力で操作する武器だ。だから、格闘の戦国時代は終わり、また近世、近代の戦いのあり方が変わったのだ。
階級制のボクシングをやると良く分る理屈だ。

鈴木先生は「雑賀」の研究で有名な人で、一度、話を聞いてみたい人だ。

なお「バルセロナ」はオリンピックの仕事で行った懐かしいところ。ペネロペとバンデムが実際のカップルと知って観ると余計面白いが。もう語りもウディが自分ではやってない。

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コメント

No title

「ビッキー・クリスティナ」はこのところのウディの映画では最高に面白いのではないか。アカデミー賞の候補になったし。大体かの映画は1)NYを離れ2)彼が主演しないと面白い。ようやくNYから舞台をロンドンやパリに移し、話はNYより楽しんだが、それでもこのバルセロナほどではなかった。この調子でウディは世界を廻って欲しい。

No title

「日本の軍用銃と装具」の2009改訂版という本が出る計画が有るのでしょうか?

No title

バルセロナを走る、画家のビンテージ、アロファロメオスパイダー、
街角でさりげなく、ビッキーを拾うところが良い。

No title

「日本の軍用銃と装具」国書刊行会編は、同社に大分失くされて、今現在、私の手元にあるものだけです。もうあの本を印刷するのは無理です。印刷屋が夜逃げして、フィルムなどもどこにあるやら。彼にも
大分失くされました。今頃やつは、ホムレか魚に喰われたか。

No title

そんな悲惨な状態になっているとは残念です。あの本は写真が豊富でサイズも大きく大変読みやすいと思います。購入した当時はかなり嬉しかったです。残念な処は「百式短機関銃」の写真が少ない処です。
最近入手したタナカのモデルガンに番号や製造所の刻印を打ち込んでみようと思ったのですが、打ち込み箇所が判らない・・・。

No title

タナカの一〇〇式短機関銃は南部開発の、初期型です。南部刻印と番号は少ない。「日本の機関銃」に書かなかったか?あとでみてみます。

No title

無刻印物があるのは著書に記述がありました。刻印がある場合の状態が大変気になるのです(兵器の刻印の打たれている状況に非常に関心があるので)。過去のGUN誌でも発掘してみます。

No title

申し訳ない。そこまで記憶、記録がなかった。

No title

御手数お掛けいたしました。地道に探してみます。

No title

御手数お掛けいたしました。地道に探してみます。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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