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擲弾筒と手榴弾



日本軍は歩兵が徒歩で進軍することを前提と考えていたので、歩兵兵器は携帯可能、他の兵器と組み合わせて使うことが出来るという概念で開発されたものが多い。八九式擲弾筒もその一例だ。
高さ、60cmほどで、1名の歩兵が小銃と銃剣、手榴弾2個、小銃用弾薬120発に加え、この擲弾筒と4発程度の榴弾を運搬することが出来た。多分総計25kgくらいにはなったろう。
八九式擲弾筒は、八九式榴弾と十年式手榴弾(八九式手榴弾に装薬、ブースターが付いていた)の両方を発射できた。八九投擲弾筒は砲腔内に8条の溝が切られいた。榴弾は砲口から装填したが、引き金を引いて、発射された際、砲弾の周りの銅の部分が膨張して、溝に噛みこんで回転して飛んでいく仕組みだった。一般の迫撃砲は、砲弾に翼が付いており、その翼で回転する仕組みだった。手榴弾の場合は、ブースター部分の8つの穴の角度で回転されるような仕組みだった。
発射は45度の角度に砲身を固定して、砲口から榴弾、もしくは手榴弾を装填し、砲身の線に目標をあわせ、引き金を引いた。距離は右手の軸を回して、底をあげて決めた。左に榴弾用の数字、右に手榴弾用の数字が示されていた。榴弾は最遠600m飛んだ。英語では[Knee Mortar]と呼んだが制式な呼称ではない。
勿論、ひざに載せて発射したら、足を折ってしまう。
製造は島津、愛三、理研など有名メーカーが担当した。
写真の左が八九式榴弾、これはいっぱい装薬が詰まったら、手榴弾の数倍の威力があっただろう。
右が十年式手榴弾。ブースター付き。上から見た写真は距離が250mにあわせてある。榴弾の上部が砲身から少し出ている。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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