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企画展「甲冑 西と東」


板橋区立資料館は積極的に武具の企画展示、セミナーを行う。
板橋が日本の洋式調練の嚆矢となった高島 秋帆の徳間ヶ原があったところということにも由来したいるがその一貫性には感心する。

今回の展示の特徴は、15-6世紀の西洋の甲冑とその影響を受けた日本の甲冑を比較していることだろう。
西洋の甲冑は身体全体を白磨きの鉄板で覆うが、日本のものは皮革、布、鎖などのとのコンビネーションで漆仕上げである。
西洋式に仕上げないものは「錆地」と言う。

不思議なことに西洋では鉄砲が出現すると甲冑は急速に廃れた言うが日本では幕末まで着用した。
鉄砲の前には、「フグにあたったと思いなされ」と言うように、行動できる厚みの甲冑では、無力であったのに。

洋の東西を問わず、甲冑の目的は、戦闘で出来るだけ身体を守ると、もうひとつ重要なのはステータスだ。

画像は企画展の図録、

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コメント

No title

このような企画展などを史学会のブログかHPで会員に知らせるべてーきではありませんか その為の研究会では?

No title

誤文面有り失礼しました

難しいようであれば せっかくの武器兵器のブログですから各地の企画展や武器兵器関係(古式も)の新しい保存場所の情報等を 分かる範囲で載せて頂くとありがたいですね

No title

そうですね。前装銃射撃連盟のサイト「ミュジーアム」欄で紹介するのも良いでしょうね。面白い鉄砲、欧州も出てました。ようするに
多角的に研究しないとひとつのテーマも正確には結果はでませんから。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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