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『明治前造兵史』の面白さ


「造兵」とは武器・兵器を開発し製造することで、今も昔も産業の牽引力であったことに間違いない。

日本学士院編『明治前日本造兵史』学振社 昭和35年、B5版ハードカバー 480ページは、やはり戦後
間もない頃から当時の一流の学者が、日本の歴史を客観的に造兵の局面からまとめたものだ。

特徴は①防御用兵器 古代からの甲冑類
②攻撃用兵器 弓、弩、鉄砲、刀剣、火砲と分けてあることだ。

各ページに図か白黒写真(素人撮影)が入っている。惜しいことに専門のレイアウトでないので、重要な写真が小さかったり、バランスがわるかったり、今の本とはちがう。しかし内容は充実している。

火縄銃、火砲の部は35ページあり、カラクリも外と内、に分けてまた砲も含め製造法も詳しく書いてある。良い資料だ。
ただし、誰かコレクターの入れ智恵か、奇をてらったものが大きく扱われているのはがっかりするが。

実は「弓や、矢に」に関して書かれて資料は少ないが、この本には装具も含め、詳しい。

こういう本こそ、新しく写真を入れ、再販すれば図書館などの需要があるだろう。他の古い本と同じく、
紙や印刷は次ぎの世代まではもたない。

また、明治後、日本の産業を牽引した軍事技術は、技術本体も人間も戦後花開き、日本は立派な工業国になったが、その力も「平和と民主主義」別にわるいことではないが、そろそろ停止しつつある。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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