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弾薬(小火器徹甲弾)



小銃、機関銃など小火器に使用された各種の弾薬の中に、徹甲弾という弾薬がある。第一次大戦後、車両や航空機の発達に対抗し、弾丸が鉄の被甲を貫通するように工夫されたものだ。弾丸自体が硬ければよいのだが、硬い金属の弾丸は銃身内部を痛めて、兵器の寿命を短くしてしまう。このために徹甲弾は、2重になっている。外部は柔らかい金属で覆い、内部に硬い鋼の芯がある。弾丸が目標に当たると、周りの被甲ははがれ、芯だけが内部に入っていく仕組みだ。第二次大戦当時、各国が使用していた小火気は大体が
7・7mmくらいの口径だった。これらの弾丸はどのくらいの威力があったのだろう。アメリカのバンザイシュートアウトで実験した結果だ。日本の7・7mm弾は被甲が真鍮合金だった。装薬は新しいものに入れ替え(同量)、約100mの距離で、厚さ約3cmの鉄板を射撃した結果、芯の頭が反対側に約1cmほど出る程度の貫通力だった。同じところをドイツの徹甲弾(装薬は昔のまま被甲は柔鉄)で射撃したところ、芯は折れてしまったが、反対側が膨らむ程度の貫通力だった。装薬が新しいものだったら、多分同じくらいの威力はあっただろう。
写真はその鉄板を切って、置物にしたものだが、右の黄色く見えるのが日本の弾薬、左がドイツの弾薬。
被甲は日本の弾薬のほうがきれいにはがれていた。戦車の装甲は打ち破れないが、装甲車なら打ち破る威力があろう。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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