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幻の名著 銅金義一大佐の「銃器の科学」昭和18年




銅金大佐は日本陸軍で各種の兵器、特に小火器の開発に関わった人で、1943年、第二次大戦が開始されてから、一般書としてこの本を誰にでも分かり易い内容で発刊した。

本はB5版、140ページ、厚紙表紙、写真、図面が多用され銃器の理論を特にこれから戦場に赴くであろう学徒対象に執筆してのではないか。出版社は神田神保町の山海堂だ。

内容は、
一章 小銃・機関銃の沿革概史 特に機関銃の歴史、日本の遅れのとらない開発を。
二章 火薬の作用
三章 銃器の構造
四章 弾丸の作用
五章 銃器の種類
六章 射撃
七章 銃器の製造
である。

銅金大佐はこの本で特に、自動火器、短機関銃、半自動銃に力を入れて書いていた。
ペターゼン、ゾロターン、ノイハイゼンなど欧州で開発されたものから、勿論、日本の敵国アメリカの
ガーランド小銃に関して詳しく述べていた。
時節柄、自国の兵器に関して詳しく述べるわけにはいかないので、欧米の同種の兵器を例に取りながら
上記の内容を説明していた。
半自動銃は欧州では第二次大戦ではほとんど採用されず、アメリカのガーランド小銃のみだった。
日本も同じだった。諸事情を鑑みるとこう棹式の採用に踏み切らざるを得なかったのだ。
銅金大佐がこの間の事情を一番理解していた人であっただろう。

この本では銃器の製造後、使用前の検査の重要性も強調していた。

この本を見つけるのは今ではとても難しい。内容は基本だが、間違ったことは一つもなく、また分かり易い。機関銃は日本が採用したホチキス形式、そして図面は機関銃の弾丸の着弾地域を示している。

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コメント

No title

そうですか。私の父と同じ年に生まれたのですね。銅金氏は富津で軽機関銃の開発をしたことで有名です。特に極寒に戦線での実験を綿密にしたと記されてます。金属疲労、油の活用など。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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