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重籐の弓


和弓の製作はかなり複雑な工程だと考えられる。
原始的な弓は木を曲げただけだが、和弓は様々な素材を複雑に組み合わせてあり、漆をかけて固めてある。通常の弓は7尺、210cmの長さがあり、そりと反対に曲げ弦を張る。
使うときは画像のそりと逆に曲げる。

こういう構造だからところどころを籐で巻き、強化してある。
この日置流伝書には6種類の「重籐」、重ねて籐を巻いたからこう言うのか、詳しくは知識がない。別な巻物は10数種の彩色の画が載っていた。

各々に名前があり、これはすでに戦国期以前からあったのではないか。

強い弓はその断面がほとんど四角に近いくらい厚い。一辺が25mmくらいになっている。
一人では弦を掛けられず、二人力、三人力と弦を掛けるに必要な人数で弓の強さをしめした。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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