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「鉄砲を手放さなかった百姓たち」


2010年6月発刊の新しい本だ。武井弘一著、朝日新聞出版刊、B5判、239ページの学術書だ。内容は面白くない。著者は「鉄砲」と言うものを実際に手にしたことも、どう撃つかも、火薬入れなどの道具、威力、具体的なことを知らないからだ。

第一章 鉄砲改めの始まり、第二章生類憐みの令のかげに、第三章復活した鷹場とともに、第4章
暗躍するアウトロー、第五章上知令とあわせて、終章鉄砲を選んだ百姓
と言う構成である。
なぜ農民が、どういう手順で鉄砲の所持を許されていたか、その点はあいまいで、ばらばらである。どこから彼らに鉄砲がきたのかも。主に今の関東地方が舞台である。

先日の銃砲史学会で早稲田大学の中西崇さんの発表、「小田原藩の村鉄砲」の方が具体性がある。
鉄砲は、藩や幕府の許可を得て、農民が所持していたのだ。「またぎ」と言うプロの猟師もいて
その獲物、特に熊などを藩が買い上げていた事実にもよる。彼らは年間、せいぜい100発発射するかどうかだっただろう。

また各々の鉄砲に付けられていた木製の「鉄砲鑑札」、狩猟禁止地域を示す「高札」などの実物も
現存するのに関係を記述してない。農民が反体制のために鉄砲を所持していたと言うのが主旨だが
そういう事実があれば江戸時代は違うものになっていたはずだ。

農民は単に有害鳥獣駆除のために選ばれて、鉄砲を保持、使用、管理されていた。多分、鉄砲は
藩が軍用に使用していたものを払い下げたと推定される。

中途半端な研究ではあるが、着眼は良い。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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