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良い本だが鉄砲を鋳造と


林克也著「日本軍事技術史」青木書店1957年は、古代から当時、日本の自衛権までの日本の軍事技術史を網羅したとても良い内容で、特にワシントン条約後の日本の兵器開発、生産の矛盾をするどくとらえている。B5版ハードカバー310ページ。今、探しても見つからない本だ。

画像は鉄砲出現後近世の陣形を描いたもので、鶴翼の陣、長蛇の陣などなるべく、鉄砲を有効に活用し、その被害を少なくするもので、設楽・長篠の戦闘来、生まれたものと言う。

しかし鉄砲に関しては「細長い型に入れて鋳造する」「最大射程100m」としている。

鋳造の鉄砲は見たことがない。しかも尾栓は真鍮製であると。最大射程は恐らく2000mはあろう。「有効射程」半分の確立で人間を倒すが、100mくらいと私の体験では確信している。
鉄砲は鍛造(きたえてつ)である。これは刀剣製造の技術からきた。

参考文献だけでも650を掲げているが、どうしてこういう間違いが記述されたのであろうか。
但し参考文献の中にはこの元になるような古文書の類はない。

まあこの部分は忘れて、他を、特に明治以降の記述を勉強するかと言うところだが。

ツノセ何某氏の「火縄銃はイモノ」の記述もここからきていたのかもしれない。

残念だ。間違いを指摘するのは楽だ。しかし研究し著作するのは本当に難しい作業だ。本になるとネット上と異なり、修正できない。

なお、林克也先生がどのような研究者であったかは検索しても出てこない。ご存知の方はお知れせいただければ幸いである。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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