機銃の拡大
- 2011/01/31
- 09:38
「日本の機関銃」やその他プレゼンの際に必ず、「ブローニング」の話をする。
.30口径の完成された機銃を単に3対5に拡大し、.50口径にした。開発費は掛かってない。
その.50口径12.7mmは今でも使っている。アメリカの物量の考え方の例として。効率、合理性だ。
第一次大戦で、車両(戦車ふくむ)、航空機が発達したので、小銃弾薬を使用する機銃より威力ある大口径が求められ、ホチキスは8mmから13.2mmにした。
大体13mmくらいのものが一般的になった。
このエフ氏からいただいた、図面は13.2mmながら保弾子を使っている。重くてしなっただろう。
この図面は1930年としてあるが、ライセンス輸入した日本海軍が箱型弾倉のものを採用し、さらにそれを25mmに拡大した。
帝国海軍の13.2mmの弾薬を米軍が12.7mmに使用したと言う記事も読んだ。
相当無理な運用だが。
日本帝国陸軍の一式12・7mmはブローニング方式だ。
まことしやかに、米軍墜落機から回収した機銃のインチをcm に換算し、デッドコピーしたという日本技術者の話も読んだがこれも違う。日本の12.7mmはイタリアのブレダ弾を使うもので、イタリアから輸入した80機の重爆に付いていたものだ。
兵器開発には10年間と言うのは今も昔も大体同じ。
なぜなら現在は技術は発達したが、相対的に高度な兵器を開発するには物理的に時間が掛かる。
このホチキスは新たに開発したものだろう。