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ランボーとM60機関銃


昨夜、日本アカデミーのノミネーションからの最終選考書類が来てた。直ぐに記入し、今朝、発送した。

昨日は「ファースト・ブラッド」(「ランボー」の第一作原題、後にアメリカでも日本名「ランボー」と
なった)を借りてきてあったので、夜はそれを見ていた。

なるほど、オレゴンかワシントンだな。
州軍が出てくる。オレゴン州軍はポートランドになかなかの規模の博物館を持っていたが。
アメリカでは州兵は弱兵の代名詞だ。

ランボーがトラックを奪う。運転手に「後ろのロードは何だ?」と聞く、「エ、エ、М60です」と答えると、運転手を突き落とす。

後はご存知の通り、ガソリンスタンドに突入後、荷台からM60と弾薬箱2つを奪い、点射で、電柱のトランスを、連射で銃砲店や警察署をめちゃめちゃに壊す。

M60は7.62x51mmのNATO弾を使う、チェコ(日本のも同じ)、ドイツMGなどの良いとこどりして
米軍が開発し、ベトナム戦争で使った汎用機関銃で、最近まで使われていた。日本の自衛隊には並行して開発した同じ弾丸を使うM62がある。

帝国陸軍の機関銃には「ア・タ・レ」はない。連射だけ。しかし、当時の機関銃手は、点射も単発も撃てたそうだ。「軍需部前戦に行く」の著者、ダンロップ氏はガダルカナルで、日本軍捕虜にいろんなことをやらせ、彼らが器用に機関銃を操作していたと書いていた。

ランボー、ベトナムは遠くなりにけり、だが、名作だ。
ベトナム戦争があったことすら知らない人間も多くなったが。

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コメント

No title

銃は実物を借りて来て撮影したそうだ。

No title

ベトナムで活躍した名機関銃だったが、連続発射の信頼性から陸軍はM240に換装しつつあるとのこと。

小銃より過酷な支援機関銃の要求に照らして、M60ですら退役しつつあるのに果たしてわが国の62式は。

No title

ヘリのドアガンとして存在感ありましたが。アフガンではミニミは英国軍は5人に1挺と、分隊に2挺装備だそうです。

No title

>ヘリのドアガン

あの自在銃架は、相模米軍兵器廠でつくられたので「サガミ・クレイドル」と呼ばれているそうです。

スマート爆弾の感知部は、ソニー製のビデオカメラから流用と。
まあ、ベト戦の頃はメイド・イン・ジャパンの黄金期でした。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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