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十一年式軽機用三脚架


この実物はアメリカで2個観た。
図面はブラスさんが見つけて来たものだ。

ひとつはオレゴンの軍事博物館(ポートランド)、州兵の施設らしいが、日本軍ものは九七式中戦車をはじめ系統的に沢山ある。特に機関銃とその備品もだ。

家内を助手にして1日中、見て回り撮影した。その時にあった。
製造は「南部」だった。程度は良く、欠落している部品はなかった。また写真も沢山取って。ポジなので手元にはないのが。福島のライブラリーに整理しておいてある。
(ここは武器庫だと誰かに筋に報告されたが武器は置いてない、合法的に無可動化したものは現在武器学校に貸与してある。武器兵器の膨大な書物と資料の倉庫で純然たる学術研究用である。)

話を戻すと、その実物はこの図面、1蜘蛛みたいなものだ。

二つの姿勢、地上用と、高射用に直ぐに転換できる仕組みになっており、さらには折り畳んで運搬するよおうなものだが、かなり、兵器芸術品の時代(1920年代後半)複雑なものだ。

開発者は南部麒次郎氏以外には考えられない。
もうひとつはウエストポイントにあったが同じものだったので、詳しくは観なかった。数多く作られたものだはないし、高価だったろう。

考えてみれば10年間、休暇と言えば米国中の軍事博物館で日本の武器兵器ばかり見ていた。懐かしい。

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プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


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