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方向磁石 これが日本軍の制式か。


日本軍が使った個人用の各種、方向磁石をアメリカにいた頃手に入れた。
時計腕帯についている小型のものから、紐で首から提げるようなものまでいろんな種類がある。
殆どが時計式皮革製腕帯に装着する形式だった。
どうしてそれらが、日本軍のものか? 簡単だ、方位が「東西南北」で示してあるから。

画像の2つは同じ形式のものだ。(革帯が黒いか、革色かの差はあるが。)
私はこれが制式な日本軍歩兵装具であると確信している。(「制式」は兵器の形式を表す言葉。)

直径35mm、厚さ10mm、裏で厚い幅広の皮革製帯が通る。アルミ製で黒く塗ってある。
ガラスでなくセルロイドで被ってある。(時代をへて色がついてしまったが、元は透明だったろう。)
針は北を指す側に蛍光が塗ってあり、文字盤の文字は蛍光でなく、蛍光の点で示した。「北」のみ点(ドット)が3個ある。
他は1個だ。当然、北が判別し易い仕組みだ。

なぜこれが日本軍制定の装具と判断したかと言うと、同種のものを3個もっているが、全て同じ腕帯で、そのうち2本の、黒いほうの裏には、「昭十六」と一文字の判別不可能な刻印。茶色の革には年号はないが、「京」の刻印がはっきりと見える。長さは黒が25cm、茶色はやや短い。
(他の各種方向磁石には刻印、製造名などは一切見られない。)

「京」の刻印は他の精密機械や光学機器にも入れられている「検印」だった。また年号も他の装具と同じだ。

GPSなどがない時代、携帯方向磁石は作戦に不可欠なもので、双眼鏡、時計、方向磁石は3点セットとして分隊単位(10人くらい)で装備されていたと推定する。

不思議なことに、この2つの磁石はアメリカでは針が動かなかった。
日本に帰ってしばらくしてみてみるとちゃんと作動して、針が北を指していた。

スピルバーグの日本軍を馬鹿にした映画「1941」で日本の潜水艦がおまけの磁石しか装備していなかった、と言う話があったが、工兵用、砲兵用、艦艇用、航空機用、気象観測用と大型で、正確な方向磁石は多種作られていた。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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