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帆布引きゴム素材の拳銃収容嚢


1940年代、戦場が南方に移るにつれ、皮革製の軍用装具は帆布引きゴム素材か、ゴムの間に帆布を入れた素材に変ってきた。

十四年式拳銃の収容嚢は前者の素材だ。後者の素材のものはみたことはない。また九四式拳銃にはこういう素材の収容嚢はなかった。(単なる布素材のものはあった。)
画像は肩掛けの負い帯から腰に回す帯まで全てがそろったものだが、素材の硬化が進んでいて、帯など伸ばすことが出来ない。
スプレー式のシリコンワックスが柔らかくすると聞いたがあまり効果はなかった。
70年間ちかくも経過したらどうなるか、そこまでは予測してなかったのだろう。(一応日本軍の装具は
60年間はもつという想定だったそうだが。)

この帆布引きゴム素材は腰につける帯(ジャングルベルトと呼ばれ従来のものより長い)、銃剣差し、弾薬盒などに使われた。
雨が降り、湿気の多い南方ではこれ以上の素材はなかったはずだ。中まで水が通らないからだ。
なお私は腰の帯を長くしたのは、インド兵など大柄な日本の同盟軍への支給を考えての方針と推察した。

日中戦争から太平洋戦争に移行する期間は、様々な素材が開発された。
第二次大戦中の軍用装具のこの種の素材では日本は一歩先を行っていた。(アメリカではゴルフバックなど高価な商品に少し利用されていたが、軍用では主流でなかった。大体がキャンバスが主流でベトナムで
始めてナイロン素材が使われた。)

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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