fc2ブログ

記事一覧

5年前の今日は、

やけに良い天気だった。晴天で気温も高かった。
いつも通りオフィスに行き、朝の打ち合わせが済んだ頃、東京にいた家内から電話があった。
「ワールドトレードセンターに飛行機が衝突した。」と、なんてことはない、オフィスは同所から車で数分のところだった。家はその中間だ。息子に電話した、彼は学校が遅く寝てたらしいが、すでに家内の電話で知っていた。「デジカメ借りていい。」と聞いた。「どうするんだ、近くに行く、気を付けろ。」と。
オフィスの外に出て、河岸の公園の小高いところから見ると、例の光景だ。
まもなく、私達がいる方角からもう一機が南側の建物に衝突した。これは大変なことだ。

河岸沿いの道を人がどんどん避難してくる。みんな我々のような普通の人々だ。
妙に顔が引きつっている。中には煤だらけの人もいた。
まわりの人が「ウオー」と言うような声を上げたときに北側の建物が崩壊し、まもなくもうひとつも崩壊した。変な臭いが漂う。

オフィスの若者が来て、「救助に行きたいが良いか。」と許可を求める。
幸いオフィスには東京の本社のように、全員分のヘルメットと皮手袋が用意してあった。
それらを身につけて10人ほどが必死の表情で向かっていった。すでに二つの建物のあった場所は埃の渦だった。
崩壊した建物の直ぐ近くにいた息子から電話があった。「夜になるとバッテリーが沢山要ると思う。」クライアントは日本の大手電気メーカーだった。直ぐに会長に連絡した。やがて倉庫にあるだけの懐中電灯、バッテリーをトラックに積み、保安官の車が先導して現場に向かったとのことだった。

とにかく、一生忘れられない一日だった。
また、この2000年間の歴史がどれだけ世界にひずみを与えているか、それを絶えず認識させることに
なった日の始まりだった。

半年後に9年間の勤務を終えて、日本に帰任した。

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Shigeo Sugawa

Author:Shigeo Sugawa
日本の武器兵器史の研究者、陸上自衛隊武器学校資料館アドバイザー。
目まぐるしく変化する国際情勢、その中で日本が対応する未来への策、安全保障を政治、経済、社会、報道などを多角的に分析する。
また趣味の狩猟、渓流釣りと自然、環境問題。そしてアート、音楽、歴史など文化面をも・・・その思うところを紹介したい。


現在の閲覧者数:
カウンター :

月別アーカイブ