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火縄銃装填の図


画像は江戸期の小版浮世絵「九十九太平記英勇伝」の一枚だ。小版はB5サイズか。
火縄銃に火薬、弾丸を装填している図としては大変に珍しい構図だ。

文章は「山含亭有人」記で絵は「一恵斎英幾」筆とある。
何と、実の兄、秀吉に殺された「豊臣 秀次」とある。
文章には彼は自殺したとあるので、この銃で自殺したと意味か。

私が注目したのは、火縄銃が出てくる錦絵は非常に少なくて、ましてや銃に銃口から装填している構図は
これが唯一だ。

秀次は華麗な衣装を着ていて火縄銃を撃つにはふさわしくないが、銃本体、またその装填の図は正確だ。

木製のさく杖(ロッド)を使って前装銃を装填するのは難しい。直ぐに木が折れてしまうからだ。
「雑兵物語」には予備のさく杖(ロッド)に関して述べているが、少なくとも戦場に赴くには3本くらいは必要だったろう。黒色火薬は燃焼すると煤になり、段々に銃腔が細くなるからだ。
玉を小さくしていく手もあるが、命中率は悪くなる。

現在、前装射撃に使うのは真鍮製のロッドと水を含ませた布だ。昔も鉄製のものは使っていたが、銃口を痛めた。
前装銃は装填が一番難しい作業だ。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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