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鉄砲鑑札ー昔の銃砲所持許可証



日本の銃砲管理は一般人に対しては世界一の水準だと思う。
それでも抜けてる部分はあるだろう。ロシア拳銃トカレフが小船一杯分一挙に密輸されたとか。
背景は基本的に日本の銃砲管理は「刀狩り」以来の伝統があるからだろう。

現在、狩猟や、標的射撃のために「銃砲所持許可」を獲得するのは東大に入るより難しいことかもしれぬ。

画像の鑑札は、慶應二年(1866年)と言うから幕末も幕末、幕府の権威も地上すれすれの状態だったころだ。それでも「大阪堂島小田宗役所」の印のある紙製のケースに入った木板に「玉目三匁威鉄砲一挺」
裏にはそれを所持する者「摂州住吉郡檜山新田地主領主市郎兵清」の名が記されている。
明治維新2年前のことであるが、このような権威は生きていた。木板は9x11.5cm。

「威鉄砲」と言うのは、よく空砲で撃ち獣や害鳥を脅かす機能のものであり、本当の鉄砲でないと言う人もいるが、これは建前だと思う。機能的に音だけ出て弾丸の出ない火縄銃は見たことがない。

空砲で撃って脅かしても、殺さない限り有害鳥獣は直ぐに戻ってくる。
武士階級でない人間に本物の武器を許可とはいえ渡す、これには抵抗があったから、また公然と「殺生」を認めると言う宗教的な背景があったので、「威筒」と言う建前を考え付いたのであろう。

第二次大戦中、日本軍将校の拳銃は私物であった。その将校の住居を管轄する警察署長の拳銃所持許可が
必要だった。
なんと1945年8月終戦直前に発行されたものもある。
日本の銃砲所持許可はそれくらい徹底していた。

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日本の武器兵器研究、火縄銃から軍用銃までと多岐にわたり、 また急激に変化がある国際状況、日本の安全保障と外交を 論じる。



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